神武東遷時に神の峯とし石を積んで奉斎した、10月大祭では神輿が駆け下りる
[住所]高知県安芸郡安田町唐浜
[電話]0887-38-5711

神峯神社(こうのみねじんじゃ)は、高知県安芸郡安田町にある神社。近代社格では県社。御祭神は大山祇命で、天照大神・春日大神(天児屋根命)・八幡大神(応神天皇)を配祀する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『神峯神社日記』によれば、初代神武天皇が東遷の際、この山を神の峯とし石を積み神籬を立てて祀ったことが起源と伝えられている。

神峯寺の約400メートル奥に位置する。いつの頃からか、神峯寺の前身である観音寺との神仏習合の宗教施設となった。神峯寺は四国八十八箇所27番札所であるが、もとは当社が札所であった。

江戸時代中期の享保3年(1718年)、現存する本殿が建立された。建立。桁行三間、梁間五間、入母屋造り、千鳥破風一間向拝付き、縫破風軒、唐破風付きこけら葺屋根。

観音寺であった頃は観音堂だったもので、拝殿と本殿が一体化した造りになっている。県保護文化財に指定されている。

明治初期の神仏分離令により仏教施設が廃され神社のみが残った。明治20年(1887年)に神峯寺が再興され、現在は神峯寺の奥の院という位置付けとなっている。

本殿の向かって右奥上方には燈明巌(とうみょういわ)と呼ばれる岩がある。この岩は太古から夜が更けると青白く光っていたと言われている。

天変地異などの異変が起こる前兆として光ると言われており、日清戦争、日露戦争、関東大震災、太平洋戦争、南海地震の前に光ったと伝えられている。

秋季大祭が毎年10月28日に行われる。標高450-600メートルの神社から、4キロ離れた海岸の御旅所まで成人男性が神輿を担いで駆け下りる姿は圧巻。

また、神楽、太鼓、俄が奉納される。かつては奉納相撲も行われていたが少子高齢化により平成18年(2006年)を最後に途絶えている。

大樟が県の天然記念物に指定されている。推定樹齢約900年のクスノキ。根元には神経痛に利益があるといわれる樟神社が祀られている。他に、樹齢300年の大杉などもある。

【ご利益】
厄災除け、地域・家内安全、身体壮健、リフレッシュ
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神峯神社の御朱印