奈良朝創建の瑜伽大権現、新熊野三山の一つ、讃岐金刀比羅宮との両参り
[住所]岡山県倉敷市児島由加2852
[電話]086-477-3001
由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)は、岡山県倉敷市の児島の由加山にある神社。近代社格では県社。神社本庁に属さない単立神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
由加山は太古より磐座信仰が行われていたとされる。奈良時代の天平5年(733年)、行基によりこの地に十一面観音が祀られ、瑜伽大権現(由加大権現)と呼ばれる神仏習合の山となった。
北麓にある熊野神社の縁起によれば、奈良時代の初めに役行者の高弟5人が紀州熊野より熊野本宮大社を捧持してこの地に熊野神社を興し、その後、新熊野三山の一つとして由加山に那智宮を開いたとしている。
江戸時代中期より備前藩主池田氏の祈願所となり、正月・5月・9月には藩主自ら参拝していた。池田氏は当社の社殿や、蓮台寺の客殿を造営している。
古来より、由加山と讃岐国の金刀比羅宮を両方参拝する両参りといわれる慣習がある。そのため、由加山南方の港町である田ノ口地区は、由加山の門前町の様相も呈した。
参道には多くの土産物店などが軒を連ね、初詣などの時期には多くの参拝者で賑わう。なお、門前町で売られている「あんころ餅」は由加山の名物である。
明治時代になると神仏分離令により、由加神社と蓮台寺に分離された。現在は西日本を中心に全国に末社52社を有するという。
御祭神は手置帆負命・彦狭知命・神直日神。現在では珍しく本地仏を掲載しており、阿弥陀如来・薬師如来とする。
第二次世界大戦後の国家神道解体により、形式的には分離したままながら、僧職が本殿で祈祷を行うなど事実上明治以前の形態に復し、蓮台寺により一体的に運営されていた。
このため由加神社としての宗教法人資格は一応保持、神職を配置しつつも、事実上休眠状態に近かった。平成の世になり独自活動を開始。これ以降蓮台寺と対立状態にあるという。
毎年11月3日の文化の日には、当宮と金刀比羅宮の両御神火による由加山火渡り大祭が行われる。両参りの風習をより広めようとする試み。火渡り荒行などがある。
海上自衛隊の護衛艦(退役)「しらゆき」の艦内神社に分祀していたという。「しらゆき」の艦内神社は他に、三嶋大社・金刀比羅宮・亀山神社を勧請していた。
境内社に、天津神社(天之御中主神)、素盞鳴神社(素盞鳴命)、稲荷宮(倉稲魂命)、由加天満宮(菅原道真)がある。
【ご利益】
「有求必應」(求めが有れば必ず應じて下さる神様)、厄災除けなど(公式HP)
【関連記事】
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[電話]086-477-3001
由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)は、岡山県倉敷市の児島の由加山にある神社。近代社格では県社。神社本庁に属さない単立神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
由加山は太古より磐座信仰が行われていたとされる。奈良時代の天平5年(733年)、行基によりこの地に十一面観音が祀られ、瑜伽大権現(由加大権現)と呼ばれる神仏習合の山となった。
北麓にある熊野神社の縁起によれば、奈良時代の初めに役行者の高弟5人が紀州熊野より熊野本宮大社を捧持してこの地に熊野神社を興し、その後、新熊野三山の一つとして由加山に那智宮を開いたとしている。
江戸時代中期より備前藩主池田氏の祈願所となり、正月・5月・9月には藩主自ら参拝していた。池田氏は当社の社殿や、蓮台寺の客殿を造営している。
古来より、由加山と讃岐国の金刀比羅宮を両方参拝する両参りといわれる慣習がある。そのため、由加山南方の港町である田ノ口地区は、由加山の門前町の様相も呈した。
参道には多くの土産物店などが軒を連ね、初詣などの時期には多くの参拝者で賑わう。なお、門前町で売られている「あんころ餅」は由加山の名物である。
明治時代になると神仏分離令により、由加神社と蓮台寺に分離された。現在は西日本を中心に全国に末社52社を有するという。
御祭神は手置帆負命・彦狭知命・神直日神。現在では珍しく本地仏を掲載しており、阿弥陀如来・薬師如来とする。
第二次世界大戦後の国家神道解体により、形式的には分離したままながら、僧職が本殿で祈祷を行うなど事実上明治以前の形態に復し、蓮台寺により一体的に運営されていた。
このため由加神社としての宗教法人資格は一応保持、神職を配置しつつも、事実上休眠状態に近かった。平成の世になり独自活動を開始。これ以降蓮台寺と対立状態にあるという。
毎年11月3日の文化の日には、当宮と金刀比羅宮の両御神火による由加山火渡り大祭が行われる。両参りの風習をより広めようとする試み。火渡り荒行などがある。
海上自衛隊の護衛艦(退役)「しらゆき」の艦内神社に分祀していたという。「しらゆき」の艦内神社は他に、三嶋大社・金刀比羅宮・亀山神社を勧請していた。
境内社に、天津神社(天之御中主神)、素盞鳴神社(素盞鳴命)、稲荷宮(倉稲魂命)、由加天満宮(菅原道真)がある。
【ご利益】
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