祈雨の神、神域を示す字高田が式内社の根拠となった貴布禰大明神
貴船神社(岐阜県飛騨市古川町貴船町8-6)
[住所]岐阜県飛騨市古川町貴船町8-6
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貴船神社(きふねじんじゃ)は、岐阜県飛騨市古川町にある神社。『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 飛騨国 荒城郡「高田神社」に比定される式内社(小社)の論社。御朱印の有無は不明。

創建時期は不明。室町時代以降、式内社「高田神社」は衰退し、所在が不明となったという。御祭神は、主祭神が高龗大神大山咋大神高照光姫命大年神を配祀する。

里伝によれば、この辺りは水利のよくない陸田で、干ばつの脅威にさらされていた。京都の貴船神社が祈雨の神として名高く、当地に御分霊を奉斎したという。

江戸時代の元禄7年(1694年)の検地の際には除地1畝22歩とあり、当時は貴布禰大明神と呼ばれ、付近の字名は貴船宮とされた。

江戸時代に式内社「高田神社」の所在調査と論争が起こり、当社と古川郷太江の白山社が論社となった。当社付近の字高田が神域を示すもの、というのが当社の有力な論拠となった。

文化年間(1804年-1818年)に吉田家により、白山社が式内社「高田神社」に比定され、白山社は社名を式内社名に変更した。現在の飛騨市古川町の高田神社である。

しかし、当社が式内社という説は根強く、明治2年(1869年)の高山県の飛騨国式内式外社取調書上には高田神社が所在未詳とされた。

正式に白山社が式内社「高田神社」と称することが認められたのは明治3年(1870年)になってからである。

当社は高田神社に改称することはなかったが、現在でも論社となっている。なお、飛騨国総社である飛騨総社には高田神社の御祭神が合祀されている。

例祭は古来、8月25日で、祈雨の祭りだったが、現在は4月20日に行われているようだ。

境内には元禄13年(1700年)4月吉日と刻まれた庚申塚碑がある。もとは古川郷是重村字荒神木に建立されたが、荒城川の水害によって、明治初年に当社に遷されたもの。

【ご利益】
降雨祈願、晴天祈願、五穀豊穣・商売繁盛
貴船神社(飛騨市) - 祈雨の神、神域を示す字高田が式内社の根拠となった貴布禰大明神
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