飛騨国式内八社の一つ、江戸期には白山権現とも、樹齢300年の大杉
栗原神社 岐阜県高山市上宝町宮原
[住所]岐阜県高山市上宝町宮原350
[電話]-

栗原神社(くりはらじんじゃ)は、岐阜県高山市上宝町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 飛騨国 荒城郡「栗原神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

高山市上宝支所(旧 上宝村役場)の近くにあり、周囲一帯の中心地に鎮座する。例祭は5月3日。2月18日が祈年祭で春祭り、11月25日が新嘗祭で秋祭り。

御祭神は、五十猛神大山祇大神宇迦之御魂神伊邪那美命伊邪那岐命菊理姫命火産靈神。飛騨国総社である飛騨総社には五十猛神が合祀されている。

創祀・創建の年代は不詳。往古は、現社地よりも東の沖幅(沖巾)という地に鎮座していたが、夢のお告げにより、現在地に遷座した。

『延喜式神名帳』に記載のある飛騨国内八社の一つで、それに先立ち、『日本三代実録』によれば、貞観9年(867年)10月5日には従五位上を授かる。

以前は毎年5月24日に、栗花祭(つりゆさい、梅雨祭)が行われ木の実の神を祀っていたが、現在は行われていないという。

江戸時代には白山権現と称されていた。明治3年(1870年)に式内社に認められ、現社号に改称された。

明治4年(1871年)9月に郷社に列し、明治40年(1907年)3月27日には神饌幣帛料供進神社に指定された。

明治41年(1908年)に村社白山神社を合祀。大正15年(1926年)から昭和2年(1927年)までにかけて、幣殿、拝殿を新築。昭和22年(1947年)に銀幣社に指定される。

昭和40年(1965年)、宝物殿を新築。昭和43年(1968年)、本殿・幣殿・拝殿の屋根を葺き替えた。境内社に、愛宕神社・稻荷神社がある。

境内には樹高47メートル、目通り幹囲5.8メートル、樹齢300年以上の大杉があり、「栗原神社の杉」、あるいは大杉として、市の天然記念物に指定されている。

【ご利益】
木の神、山の神、地域・家内安全、五穀豊穣
栗原神社(高山市) - 飛騨国式内八社の一つ、江戸期には白山権現とも、樹齢300年の大杉
【関連記事】
岐阜県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、岐阜県に鎮座している神社の一覧