恵那郡第一の高峯、天照大神の胞衣を納めた地、夫婦杉の巨木と9月に恵那文楽
[住所]岐阜県中津川市中津川3786-1
[電話]0573-66-1111

恵那神社(えなじんじゃ)は、岐阜県中津川市にある神社。『延喜式神名帳』にある「恵奈神社(美濃国・恵奈郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社御朱印の有無は不明。

主祭神は、伊邪那岐命伊邪那美命一言主大神木花咲開姫大神・速玉男命・天照大神豊受姫大神天目一箇命猿田彦大神を配祀する。

創建時期は不明。恵那山は天照大神の胞衣(えな。へその緒のこと)を納めた地であり、恵那山が御神体山である。

恵那山は恵那郡第一の高峯で、標高は2190メートル。この胞衣を洗い清めた血洗池や、それを祀る血洗神社が恵那山麓にある。

『古事記』『日本書紀』に日本武尊が登拝した記事がある、と由緒にあるが、『古事記』において、日本武尊の登拝と言えば、伊服岐能山、つまり伊吹山(『古事記』該当部分)。

『美濃国神名帳』には從五位上 恵那明神とある。前宮も、『美濃国神名帳』の従五位上 加上明神に比定される場合がある。

やがて神仏習合により、神主・社僧・別当が奉仕し、恵那権現・恵那大権現・七所権現、また単に権現様とも称された。

もともとは恵那山山頂が本宮、麓が前宮であったが、元和6年(1620年)に前宮を新たに造営し直した際、本宮が奥宮、前宮が本宮に変更された。

現在は、恵那山山頂に祀られている摂社、葛城社・富士社・熊野社・神明社・劍社・一宮社を本宮で配祀する。

明治4年(1871年)までは恵那郡の総鎮守・総氏神として崇敬され、明治6年(1873年)に郷社、大正14年(1925年)に県社となる。昭和28年(1953年)3月10日、金幣社に指定される。

毎年9月29日の本宮の例祭では恵那文楽が奉納される。恵那文楽は県無形民俗文化財に指定されている。

本宮の前にある夫婦杉が県の天然記念物に指定されている。左側の夫杉が幹周り6.29メートル・高さ47メートル、右側の婦杉が幹周り5.48メートル・高さ46メートル。推定樹齢600-800年で、樹勢は旺盛。

太刀 銘 貞綱が県の重要文化財に指定されている。

【ご利益】
夫婦和合、子宝・安産、リフレッシュ
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