県を代表する原生林の社叢、蛇神を祀る風穴、菅滝がある菅明神
[住所]福島県郡山市湖南町福良字福良山7414
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隠津島神社(おきつしまじんじゃ)は、福島県郡山市湖南町にある神社。『延喜式神名帳』にある「隠津島神社(陸奥国・安積郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

福島県道235号羽鳥福良線沿いに鎮座する。例年12月中旬から4月中旬頃までの冬季閉鎖期間中は、交通手段がないため参拝はできなくなる。

市杵島比売命多岐理毘売命多岐都比売命を祀る。社伝によれば、平安時代に筑紫国宇佐郡の宗像大社より勧請したのが始まりだという。

御祭神はいわゆる宗像三女神だが、明治期の資料によれば、市杵島比売命1柱となっているものもある。また、勧請元も、宗像からではなく、宇佐八幡宮とするものもある。

寛永年間に保科正之が入部して、2万5000平米の土地を寄付し、正徳元年に、神職桑名尚永が吉田家に講じて、延喜式内社名の号を復したという。

当社前は菅が多く群生しているため、菅明神とも称せられ、寛永年間にはまた、藩主保科正容が家臣に命じて、神殿を新たに造営したとも伝わる。

享保16年(1731年)11月6日に火災で社殿などを焼失、翌享保17年(1732年)6月に再建された。明治22年(1890年)に社殿改築が行われている。

社叢は約15ヘクタールにもおよぶ鬱蒼とした原生林に覆われ、まさに神秘的な雰囲気を有する。県を代表する社叢で、県指定天然記念物、福島県緑の百景にも選定されている。

境内及びその周辺には、御神岩である烏帽子岩、別宮で蛇神を祀り、卵が供えられている風穴堂、往古より禊の場とされた菅滝などがある。

例祭は7月23日・24日で、23日夜は夜ごもり参拝。境内社に、若木神社・八幡神社がある。

なお、式内社「隠津島神社」の論社は他に、二本松市木幡郡山市喜久田町にそれぞれ同名神社がある。

【ご利益】
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隠津島神社(湖南町) - 県を代表する原生林の社叢、蛇神を祀る風穴、菅滝がある菅明神
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隠津島神社(湖南町)の御朱印