白山比咩神の摂社で近郷唯一の郷社、白山七社の一つ、中宮三社の中核
[住所]石川県白山市別宮町ロ84-1
[電話]076-258-0346 - 波自加彌神社

白山別宮神社(しらやまべっくうじんじゃ)は、石川県白山市別宮町にある神社。白山七社の一つで、近代社格では郷社。別宮は「べつぐう」「べつくう」とも、地名は「べつく」か。御朱印の有無は不明。

御祭神は、白山比咩大神大己貴神大山祇神。社号の通り、白山比咩神社とゆかりが深く、白山麓の村々では唯一の旧郷社。旧鳥越村の中心地として、往時には門前町をなし、街並みが社前に連なっていたという。

白山七社の一つで、中宮沙羅宮とともに中宮三社とも呼ばれ、その中核を担った。平安時代、村上天皇の応和3年(963年)4月12日、白山の嶺上三神を奉斎したことに始まる。

一条天皇の永延2年(988年)8月、社殿が整った。『加賀国内神名帳』には「従五位 別宮明神」とあり、社地も広大で宝社3間一面、神殿5間二面、渡殿3間、小社二宇、講堂5間二面などがあったという。

『白山記』に本地十一面観音、阿弥陀、正観音とあり、神人・衆徒も多く、社頭は極めて隆盛したが、戦国時代の混乱により社殿なども焼失し、一時廃絶。

江戸時代に入り、藩主前田家の崇敬を受け、別宮奉行が補任され復興、保護された。明治8年(1875年)6月に郷社に列格し、明治10年(1877年)3月31日に白山比咩神社の摂社となった。

昭和16年(1941年)、神饌幣帛料供進社に指定された。境内社に、地元では「石神さん」と呼ばれる市杵島姫社と、中宮三社の中核としての観音堂がある。現在は、波自加彌神社の兼務神社。

【ご利益】
地域・家内安全
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