鳳至比古神が悪鳥を矢で退治した八幡とも、社叢は市の天然記念物
櫟原北代比古神社(石川県輪島市深見町40-60乙)
[住所]石川県輪島市深見町40-60乙
[電話]0768-22-1722

櫟原北代比古神社(いちはらきたしろひこじんじゃ)は、石川県輪島市深見町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「鳳至比古神社(能登国・鳳至郡)」、あるいは「美麻奈比古神社(能登国・鳳至郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

御祭神は、天照大神大日本彦槌友尊湍津姫神気長足姫命。明治以降に、応神天皇大物主神保食神天児屋根命健御名方神菅原道真・天糠戸命が合祀された。

創立の年代は不詳。往古は鷲嶽八幡宮とも称した。神代、鳳至比古神が悪鳥を矢で退治した時に、その羽に「八幡」の文字があったという。

また、その悪鳥の骸を埋めた場所であるため、輪島の鷲蔵宮とも呼ばれた。

社記によれば、鎌倉時代の承元元年(1207年)、長谷部信連が造替し、八幡宮・山王宮を新造し、社領36石、御朱印高並びに年米21石ずつ供進したという。

天正7年(1579年)、前田利家の侵攻で、櫟原城主が服従しなかったために兵乱となり、社殿・宝物など、ことごとく焼失したという。

明和5年(1768年)の棟札にあるように、近世には櫟原北代比古神社六社大明神と尊崇され、近隣17ヶ村の惣社だった。

明治39年(1906年)に村社に列格、明治40年(1907年)4月には境内社1社、境外社7社を合併した。

なお、社叢は八幡森と呼ばれ、往古は神の憩いの大斎地として、婦女子や子供の立ち入りが禁止されていたという。現在は市の天然記念物に指定されている。

なお、式内社「鳳至比古神社」の論社は他に、同市内鳳至町の住吉神社、河井町の重蔵神社、小伊勢町の広田神社がある。

また、式内社「美麻奈比古神社」の論社は他に、鳳珠郡穴水町の美麻奈比古神社がある。

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