津江神社、春の的ほがし祭りと秋の麦餅つき祭り、日田杉のスギ並木
[住所]大分県日田市宮園
[電話]0973-54-3111

宮園神社(みやぞのじんじゃ)は、大分県日田市宮園、中津江村にある神社。津江神社、宮園津江神社などとも。御朱印の有無は不明。

主祭神は、天神七代地神五代、老松大明神社として菅原道真命。相殿に老松の女神である吉祥比売命を祀り、以仁王御像代・日隈四郎藤原信弘像代・津江山城守長谷部信連像代を配祀する。

平安時代、日隈四郎藤原信弘が治安3年(1023年)に宮原に創建し、その後仁安3年(1168年)に当地に遷宮した。

延徳3年(1491年)、山城守長谷部信安が社殿を再興した。室町時代中期には老松大明神と号した。

老松神社は福岡県福岡市早良区に天神老松神社がある。菅原道真が左遷に関する冤罪を占い、今宮神社の神職の病気平癒祈願を成就させたことにちなむ天満宮。

明治3年(1870年)、津江神社に改称した。津江には8社の老松社があったが、当社を含む、そのうち4社が明治期に津江神社に改称したという。

春の的ほがし祭り、秋の麦餅つき祭りが県指定無形民俗文化財。

4月15日に開催される的ほがし祭りでは、裏に「鬼」の文字が書かれた直径1メートルの的を設置し、氏子たちが順に弓で矢を放ち、使った弓と矢は魔除けとして家に持ち帰る。起源は不明ながら、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願する。

7月15日に開催される麦餅つき祭りは、鎌倉時代の天福元年(1233年)に始まったもの。長谷部宗俊による当地に跋扈していた盗賊退治にちなむもので、当時の戦いを模したものだという。

氏子たちがふんどし姿になり、樫の丸木棒を持って川の水を浴びて身心を清め、かけ声を交えた餅つき唄を歌いながら餅つきを始め、最後は「あばれづき」となり激しい戦いを表現する。

杵に使った樫の丸木棒を折り、魔除け・疫病除けとして参詣人はこれを持ち帰る。

境内の杉と自然林は県指定の天然記念物。その自然林とは、本殿背後の境内林で、自然に近い状態の森林が残されている。

杉については、参道の両側や境内の周囲に育成しており、スギ並木としても知られる。アオスギ15本、ヤブクグリスギ1本、ホンスギ5本、アヤスギ9本の計30本。

この中には、最大で樹周6.75メートル、最大樹高51.5メートル、樹齢300年以上のものもあり、全国的に有名な日田杉の元祖と言われる。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、疫病除け
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