7月上旬の夏季大祭は「雨の長浜様」、名物「おみか餅」と神輿渡御
[住所]大分県大分市長浜町1-8-7
[電話]097-532-6452

長浜神社(ながはまじんじゃ、長濱神社)は、大分県大分市長浜町にある神社。御祭神は少彦名命大己貴命で、菅原道真公を合祀している。長浜大明神とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は室町時代の応永13年(1406年)。この年、九州・四国は水害に見舞われた。ある夜、長浜に住む者が夢に「豫州長濱大明神」という神のお告げを得た。

翌朝、お告げの通り海岸で小祠を拾うと、中に鏡が納められていた。時の国主の大友親世に訴えたところ、現在の城趾公園の地に社が設けられた。

慶長元年(1596年)、当地一帯を大地震と津波が襲い、当社も被災した。そのため、一時は勢家町の春日神社に移された。

江戸時代になり、元和5年(1619年)になって塩九升町に移し、さらに延宝9年(1681年)に現在地に遷座した。大正2年(1913年)、隣接の天満社を合祀した。

拝殿は入母屋造り平入で向拝は唐破風に千鳥破風が乗るこの地域独特の豪華な造り。本殿も妻部分も含め、龍・虎・仙人風の像や鯱、麒麟、神馬などの彫刻が豊富。

毎年7月には県内の夏祭りの先陣を切って、夏季大祭が行われる。梅雨時期のため、雨に降られることが多いものの、「雨の長浜様」と呼ばれ市民に親しまれている。

期間は7月5日-7日の3日間で、長浜祭りとも。至る所に飾られている「見立て細工」、子供神輿、本社神輿渡御、境内神楽殿で奉納される長浜神楽など。露店も多数。

中でも、左三つ巴の紋が入った半纏に身を包んだ意気軒昂たる担ぎ手たちによる本社神輿渡御は大迫力で人気が高い。

このお祭りの時に販売される当地名物「おみか餅」は、鼠餅の木の枝に米の粉で造った紅白の花蕾を着けて花を模ったもので、この花から「蜜柑餅」といったことによる。

また、昔、おみかという婦人が病気平癒を当社に祈願したところ成就し、お礼参りに、餅花をお供えしたとも伝わり、これがおみか餅の由来になったとも。

現在地は大分県庁の東約300メートルの市街地ではあるが、大きな木々が社叢を形成し、周辺と雰囲気を異にしている。境内社には稲荷神社(倉稲魂命)がある。

稲荷神社の裏手には社碑があり、五角形で天照皇太神を正面に少彦名命、蒼稲魂命、埴安姫命、大己貴命の神名が刻まれている。

当社に参拝する際、かみ雛を神前に奉納する習慣がある。病気平癒、厄除けを祈願するもの。御祭神になぞらえ、大小二つの神像を紙で作って、これを彦名形と名付けて祀る。

【ご利益】
病気平癒、健康長寿、縁結び
長浜神社(大分市) - 7月上旬の夏季大祭は「雨の長浜様」、名物「おみか餅」と神輿渡御
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