魔を払う霊峰尺間山山頂に鎮座する、江戸期に開かれた東九州を代表する霊場
[住所]大分県佐伯市弥生大字尺間945
[電話]0972-46-1413

尺間神社(しゃくまじんじゃ)は、大分県佐伯市弥生、標高645メートルの尺間山山頂にある神社。近代社格では村社。霊峰尺間神社、尺間さま、釈魔大権現などとも呼ばれる。大分観光100選の第3位。御朱印の有無は不明。

山頂にあるため神社への参拝道は険しく、100段または400段の石段を登る二つの経路がある。自動販売機などもないため、水分は持参する必要がある。

100段と400段であれば、前者の方が容易に見えるが、ほとんど同じ高さを登るのにこれだけ段差があるのは勾配の違いとなって表れ、後者の方が所要時間は短いとされる。

山頂近くの天見ヶ平の展望台は、東の豊後水道や佐伯湾の眺望に恵まれているため、御来光(初日の出)で有名で、正月には多くの初詣客でにぎわう。

奈良の大峰山で修行を修め、郷里の佐伯で御堂(現 元宮尺間大社)を開基した修行僧高司盛雲が、戦国時代の天正元年(1573年)7月21日に尺間山山頂で奇瑞を得て祠を建立したことを起源とする。

なお、元宮尺間大社は、佐伯市街地から尺間山へ向かう途中の、国道10号線と県道219号線が交差する所にある。

江戸時代には、歴代佐伯藩主の信仰を受けて栄えた。釈魔嶽とも呼ばれた尺間山は、英彦山宇曽嶽などとともに、東九州の霊場として古来名高く、「尺間」は釈魔、「摩を釈く」であり、魔を払う意味となる。

御祭神は迦具突智神(かぐづちのかみ)、経津主神(ふつぬしのかみ)、武甕槌神(たけみかづちのかみ)。

3神は、火の神、知恵と力の神、五穀豊穣の神で、厄除、学業成就、心願成就、家内安全、商売繁盛、大漁満足、縁結びに御利益があるとされる。

また、神殿裏には釈魔不動尊(しゃくまふどうそん)を、神殿横には釈魔天狗(しゃくまてんぐ)を祀る。

毎年2月24日が春季大祭、7月24日が夏季大祭、11月24日が秋季大祭で、各種神事や鳥居くぐりなどが行われる。

【ご利益】
厄災除け、学業・受験合格、家内安全、商売繁盛など
尺間神社 - 魔を払う霊峰尺間山山頂に鎮座する、江戸期に開かれた東九州を代表する霊場
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