宇佐神宮前史、鷹居神社は往来の人が無礼だからと八幡神が遷座
小山田神社(大分県宇佐市北宇佐2389-1)
[住所]大分県宇佐市北宇佐2389-1
[電話]-

小山田神社(おやまだじんじゃ)は、大分県宇佐市北宇佐にある神社。宇佐神宮行幸会八社の一つで、宇佐神宮の境外摂社かつ元宮の一つ。御朱印の有無は不明。

宇佐神宮の南西約1.5キロに鎮座する。御祭神は八幡大神。明治6年(1873年)、小向野村中の貴船神社を合祀し、高龗神闇龗神を配祀する。表参道にある鳥居の扁額には「貴布祢」とある。

元正天皇の霊亀2年(716年)、「鷹居瀬社の位置は路頭で、往来の人が無礼であるから、小山田の林に移りたい」との託宣があった。

鷹居瀬社は、鷹居社と瀬社の意ともとられる場合もあるが、この場合は現在の鷹居神社を指しているという理解で間違いないだろう。瀬社は現在の郡瀬神社のこと。

そこで、大神朝臣諸男と辛島勝波豆米などが小山田の林に神殿を造営して八幡大神を奉斎した。それが当社である。

養老4年(720年)、大隅・日向の隼人征伐の時は、この社より発進、還幸したという。ただし、そうなると、愛媛県八幡浜市の八幡神社が伝える養老元年(717年)の同社創建とは矛盾することになる。

辛嶋氏伝承では、八幡神は、第29代欽明天皇の御代に初めて顕現後、各地を巡行し、乙咩神社泉神社、郡瀬神社、鷹居神社、当社、現在の宇佐神宮へと移ったとする。

この遷座の順番は、各社の由緒などを照らし合わせると、矛盾をはらむ場合もあるが、鷹居神社から当社への遷座、そして現在地への遷座、つまり神亀2年(725年)の宇佐神宮の創建という流れは動かない。

明治11年(1878年)2月、宇佐神宮の摂社に列せられた。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣
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