3柱の女神が降臨した御許山山頂に鎮座する宇佐神宮の核心、奥宮
[住所]大分県宇佐市御許山山頂
[電話]0978-37-0202 - 宇佐市観光協会宇佐支部

大元神社(おもとじんじゃ)は、大分県宇佐市の御許山山頂にある神社。宇佐神宮の境外社で、奥宮。また、元宮ともされる。御祭神は比賣大神三柱、つまり宗像三女神御朱印の有無は不明。

宇佐神宮の核心とも言われる場合のある聖地で、宇佐八幡宮の「奥の院」とも。県を代表するパワースポットであり、その鬱蒼とした景観には、えも言われぬ神秘性がある。

御許山は、宇佐神宮の東南約5キロほどの場所にある。山頂へのルートは大きく二つ。一つは山頂の西側からのルートで、レンタカーなど車が必要であり、徒歩での登山時間は約30分。

もう一つは、山頂の東側からのルートで、電車に乗り西屋敷駅で下車、徒歩での登山時間は、約1時間半ほどとなる。宇佐神宮には当社遥拝所がある。

御許山は神代の昔、3柱の比賣大神が降臨した神山であり、比賣大神三柱はここより宇佐神宮の第二殿に遷座した。奥宮であり、元宮である所以。

そのため、当社は『延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 豊前国 宇佐郡「比賣神社/比売神社」に比定される式内社(名神大社)の参考社である。

なお、宇佐郡の式内社は三座であり、いずれも名神大社で、現在までにすべて、宇佐神宮に集約されていると考えられている。

拝殿奥に「奥宮」と書かれた鳥居があり、その奥は有刺鉄線で結界された禁足地となっている。3柱の石が御神体としてあるとされるが、一般人には確認できない。

境内には八坂神社がある。大元八坂神社とも表記される。詳細は不明だが、八坂神社であれば、当然御祭神は建速須佐之男命。当社御祭神である宗像三女神の父にあたる。

3柱とその父を祀るという形式の整備は後世のものかもしれないが、八坂神社も当社拝殿及びそこから続く禁足地に劣らない、神秘的な空間を醸しており、祭祀の古さを感じさせる。

当地が宗像三女神降臨地であり、そこに近しい親族が守護神として、あるいはお目付け役として相当古くから祀られていた可能性が、現在の八坂神社にはある。

当社の拝殿の左側に、境内から出て下りていく道があり、御霊水が湧き出ている場所が祀られている。水量は微々たるものだが、ヒシャクやジョウロも用意されており、御霊水を組むことができる。

平成8年(1996年)8月15日に台風12号の襲来で大杉が倒れ、その影響で社務所が全壊、境内の御神木もいずれかの台風で被害を受けた。

なお、現在の宇佐神宮が整備された奈良時代の神亀2年(725年)から、間もなく平安時代となる延暦元年(782年)に落ち着くまで、遷座を繰り返すことになる八幡大神の元宮が、宇佐神宮境外摂社の大尾神社である。

【ご利益】
リフレッシュ、諸願成就
大元神社(宇佐市) - 3柱の女神が降臨した御許山山頂に鎮座する宇佐神宮の核心、奥宮
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