ふんどし姿でわらの的を奪い合う「的ばかい」、銀杏・ソテツなどの古木
[住所]熊本県玉名郡長洲町長洲1273-3
[電話]0968-78-0426

四王子神社(しおうじじんじゃ)は、熊本県玉名郡長洲町にある神社。御祭神は日本武尊大碓命景行天皇御刀姫御朱印の有無は不明。

社帳旧記によれば、二条天皇の御世、永暦元年(1160年)9月15日、筑前国三笠郡四王子嶽より旧長洲村洲崎の浜の岩屋(現 金魚と鯉の里入口)に来現した御神体を奉斎したのが始まり。

その際、鍬之進が鍬で土を盛って台座を築き固め、注連之進が注連縄を張り廻らせて高御座を設けたと伝わる。当初の社地は現在の大明神区だった。

その後、数百年を経た1月15日に現在地に遷宮した。大明神跡地には、住吉大神を奉祀する洲崎神社を創建し、現在は境外末社として鎮座している。

現在地への遷座後、御神体を安置した円座を氏子たちが御祭神の神徳・加護にあずかろうとして、諸災厄排除・豊漁・豊産・家運長久を祈念しながら奪い合った。

これが当社の代名詞となっている「的ばかい」、破魔弓祭の起源とされている。奇祭として知られるこの神事は1月第3日曜日に斎行される。

直径約40センチのわらで作られた的を弓で射る神事の後に、ふんどし一つの若者たちがこの的を奪い合うという県内でも最も勇壮な祭りの一つ。

ばかいとは奪い合うことで、境内で1時間ほどばかい合った後に有明海へと揉みあいながら進み、海中にて揉みあい万歳三唱となる。

当日は奉納太鼓として、的ばかい縁起「破魔弓太鼓」もある。

『肥後国誌』などにも記述される、まむし・むかで除けとしての縁起物「御砂守」がある。

境内には、二つの幹の大イチョウがある。昔から地元の人には、四王子宮のギンナンノキとして親しまれている。「ふるさと熊本の樹木」として登録されている。

境内の北側には、大ソテツがある。東側にあるエノキも大木で、幹周りは約4メートル。その他にも古木、大木が多い神社として知られる。

【ご利益】
出世開運・武運長久・商売繁盛など(公式HP
四王子神社 - ふんどし姿でわらの的を奪い合う「的ばかい」、銀杏・ソテツなどの古木
【関連記事】
熊本県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、熊本県に鎮座している神社の一覧