平安期に菊池氏が宇佐を勧請して創建、隈部氏も崇敬した古社
内田八幡宮(熊本県山鹿市菊鹿町下内田472)
[住所]熊本県山鹿市菊鹿町下内田472
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内田八幡宮(うちだはちまんぐう)は、熊本県山鹿市菊鹿町にある神社。『肥後国誌』では「正一位八幡宮」とある。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

御祭神は応神天皇・健磐龍命・高良宮・武内宿禰。例祭は3月15日。

創建年について、『肥後国誌』では平安時代の大治3年(1128年)また天承元年(1131年)、寛永年間(1624年-1645年)成立の当社縁起では天承元年としている。

『肥後国誌』によると、菊池氏第6代当主菊池経直(?-1186年)が豊前国の宇佐八幡宮より勧請し、神領15町5反を寄付して創建したという。

その後、山鹿郡で勢力を拡大した国人で大和源氏でもある隈部氏にも崇拝され、隈部忠直(1426年-1494年)より高橋村5町5反の寄付を、隈部親永(1516年-1588年)より内田村、長野村(永野村)3町8反の寄付を受ける。

江戸時代になり、貞享4年(1687年)に社司の中原伊豆守の願いにより神祇官より正一位の宣旨を与えられた。

境内社として、稲荷神社・若宮神社・菅原神社などがある。稲荷神社については『肥後国郡一統志』にも見える。

鳥居をくぐると、その先に狛犬、簡素な随身門と続き、随身門の右横(向かって左)にケヤキがある。樹齢200年、樹高22メートル。

本殿の左後方(向かって右奥)にはクスノキの巨木が立っている。樹齢はケヤキと同じく200年、樹高はやや高く27メートル。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、金運、学業成就、健康長寿
内田八幡宮(山鹿市) - 平安期に菊池氏が宇佐を勧請して創建、隈部氏も崇敬した古社
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