奈良期に阿蘇神社を勧請、頼朝が合祀して7柱を奉斎、清正らが修築
宮地神社(七所宮:熊本県熊本市南区城南町宮地935
[住所]熊本県熊本市南区城南町宮地935
[電話]0964-28-2871

宮地神社(みやじじんじゃ)は、熊本県熊本市南区にある神社。近代社格では郷社。通称は七所宮(しちしょうぐう)。奈良時代の宝亀元年(770年)、阿蘇大宮司が阿蘇神社を勧請して創建された。御朱印の有無は不明。

寿永2年(1183年)、源頼朝が関東永池より八幡神を勧請し、主祭神として7柱の神を祀った。そのため、七所宮と称し、隈庄城の鎮守として崇拝された。御祭神は下記の通り。

一宮:健磐龍命(阿蘇神社一宮)
二宮:八幡宮(応神天皇
三宮:八井耳玉命甲佐大神
四宮:速瓶玉神(国造大神。阿蘇神社十一宮)
五宮:金凝神(綏靖天皇。阿蘇神社十二宮)
六宮:新彦神(田鶴原大明神。阿蘇神社七宮)
七宮:雨宮大神(当社四宮の妃、蒲智比咩命)

戦乱の影響などで衰退したが、加藤清正、細川重賢らにより再建・修築された。楼門は江戸時代末期に建立されたもの。

明治元年(1868年)に現社号に改称。明治15年(1882年)には郷社に列した。昭和50年(1975年)、鎮座1200年祭を斎行した。例祭は10月15日。奉納相撲や乳児の土俵入りなどがある。

七所宮の夜泣き貝と呼ばれる伝承がある。雨が降る日、当社境内にある楠に小さな巻貝が現れる。その巻貝を子供の枕の下に敷くと、子供の夜泣きが止まると言われている。

よく似た社号の神社に、福岡県福津市の宮地獄神社がある。当社名でネット検索しても、宮地獄神社が主にヒットすることがある。

【ご利益】
地域・家内安全、厄災除け、身体壮健、一族・子孫繁栄
宮地神社(七所宮) - 奈良期に阿蘇神社を勧請、頼朝が合祀して7柱を奉斎、清正らが修築
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