奈良期に創建された、日本で唯一、味噌にご利益がある味噌天神
本村神社(熊本県熊本市中央区大江本町7-1)
[住所]熊本県熊本市中央区大江本町7-1
[電話]096-362-4618

本村神社(もとむらじんじゃ)は、熊本県熊本市中央区にある神社。近代社格では村社。日本で唯一、味噌に対する利益があるとされることから味噌天神(みそてんじん)と俗称される。御朱印の有無は不明。

奈良時代の和銅6年(713年)に疫病の平癒を祈願するために薬の神として御祖天神(みそてんじん、高御産巣日神か?)を祀ったことに創まると伝える。

その後天平13年(741年)に肥後国分寺が建立されると、その味噌蔵が当地へ建てられて味噌蔵の鎮守神とさた。

ある年に国分寺の僧侶たちの食用の味噌が大量に腐った時、祈願をすると神のお告げがあり、それに従って笹の葉を味噌に刺すと美味な味噌に戻った。

それ以来味噌の守護神として知られるようになった。なお、神衣(みそ。神の着る衣装)を織る施設を起源とするとの説もある。

後に菅原道真公を合祀した。味噌天神の名称とともに、菅原道真を祀る天神・天満宮と思われやすいが、味噌天神の天神は御祖天神によるもの。

戦前は境内の笹葉を味噌に入れると酸味が抑えられるとして、笹葉を授かりに参詣する者が多かった。昭和20年(1945年)に戦災で焼失したが、日本全国の味噌業者の援助で社殿が再興され、復興した。

例祭は近世まで9月25日であったが、明治の改暦で10月25日とされた。

【ご利益】
味噌の守護神、料理全般、身体壮健、健康長寿、学業・受験合格
本村神社(熊本市) - 奈良期に創建された、日本で唯一、味噌にご利益がある味噌天神
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