霊夢を無視したために常闇に、熊野権現を勧請、清正が復興、8月には夏祭り
[住所]熊本県宇城市松橋町松橋1218
[電話]0964-32-1050

松橋神社(まつばせじんじゃ)は、熊本県宇城市松橋町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

林田憲義編『松橋町史』によれば、永承4年(1049年)、関白藤原道隆が勅を以て勧請し建立したという。ただし、当時の関白は藤原頼通である。

一方、社家である下田家の家伝によれば、年代は不詳ながら、下田家の先祖である下田伊予守惟勝が「当地に熊野権現を勧請するように」と夢見による託宣を賜った。

そこで住民にその旨を相談したが、聞き入れられなかった。すると、この地は常闇になってしまった。驚いた住民は、熊野権現を勧請、創祀した、というもの。

御祭神は、伊邪那美命・事解男命・速玉男命。境内社に、恵比須社(事代主神)、天神社(菅原道真)、水神社(水波能売神)の石の小祠がある。

室町時代には、宇土城主の菊池氏や名和氏などの寄進、保護を受けた。慶長4年(1599年)、キリシタン大名小西行長により、社殿の焼き討を受けたので、御神体を山中に避難させ、隠し祀った。

その後、加藤清正の時代に当地に復興した。昭和55年(1980年)には創建930年祭、平成11年(1999年)には創建950年祭が斎行された。

例祭は10月9日。8月1日前後には夏祭りがある。初日には子どもみこし、2日目には大人みこしが威勢のよい掛け声とともに駅前商店街を練り歩く。

境内などのステージでは、太鼓演奏やフラダンス、バンド演奏、松橋高校の生徒などによる伝統芸能「仲町茶わん鉢」などが披露される。

境内には樹齢700-800年とされる楠(クス)の巨樹がある。

【ご利益】
地域・家内安全、厄災除け、夫婦和合
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