平安期に阿蘇神社を勧請、夏祭りと秋祭り、大楠と、社前のかき氷屋さん
[住所]熊本県宇城市小川町小川11
[電話]0964-43-3754

小川阿蘇神社(おがわあそじんじゃ)は、熊本県宇城市小川町にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

『下益城郡誌』によると、平安時代の長久元年(1040年)に肥後領主阿蘇大宮司が、家臣2人を遣わし、阿蘇神社の御分霊を勧請し、田地8町3反3畝を付したのに始まる。

御祭神は健磐龍命・阿蘇都比咩命など12柱の阿蘇十二神。

天正14年(1586年)、島津義久が田地2町3反を戦勝を祈り奉納したが、天正15年(1587年)には、佐々成政により領地を没収された。

さらに、キリシタン大名小西行長により社殿の焼打ちにあうが、加藤清正によって佐々成政がとりあげた領地は、元通りにかえされた。

大正年間(1912年-1926年)、南小川神社を合祀。同社は、長久2年(1041年)に阿蘇三の宮(國龍神)を東小川三角山に勧請し創建、後に南小川亀の甲に移転していた。

7月15日に夏祭りがあり、商店街の各町内で作造り物を奉納している。歴史物、人物、風俗、風刺物、子供向けやテレビ番組などを取り入れて内容的にも多彩。夏祭り造り物大会として知られる。

10月15日が秋祭りで、清正以来の伝統とされる、ソライ亀(宗来亀獅子舞、亀蛇舞)、トコセイ(奴舞)、獅子舞が奉納される。

境内社に、若宮神社(天児屋根命)・雨宮神社(武甕槌命)・金毘羅宮(大物主命)・稲荷神社(宇迦之御魂神)がある。

境内には、市指定天然記念物で、樹囲約13メートル・樹高約32メートル・樹齢約1300年の大樟があり、船繋ぎの楠とも呼ばれ、県下有数のクスの巨樹として有名。

また、鶯宿梅がある。神仏の彫塑を家業としていた白石才蔵が、その技に感歎した細川忠利より、寛永14年(1637年)、鶯宿梅一株と掛軸を賜わり、掛軸は焼失したが、鶯宿梅は難を逃れたため当社に奉納された。

当社の前には夏季限定営業のかき氷専門店「村並商店」があり、その安さや大きさなどで、知る人ぞ知るお店となっている。

【ご利益】
家内安全、諸願成就、身体壮健・リフレッシュ
小川阿蘇神社 - 平安期に阿蘇神社を勧請、夏祭りと秋祭り、大楠と、社前のかき氷屋さん
【関連記事】
熊本県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、熊本県に鎮座している神社の一覧