『ラストサムライ』モデル・神風連の変の舞台の一つ、室町期に伊勢を勧請
[住所]熊本県熊本市南区内田町1266
[電話]096-223-0132

新開大神宮(しんかいだいじんぐう)は、熊本県熊本市南区内田町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

室町時代の文安元年(1444年)、伊勢の神宮(伊勢神宮)を熱心に信仰していた太田黒孫七郎が、天照大神の託宣を受け、文安2年(1445年)に伊勢神宮を当地に勧請し創建したと伝わる。

天正年間(1573年-1592年)、佐々成政により社殿が焼かれた。後、加藤清正により再興され崇拝を受け、細川家の代になっても、手厚い保護を受けた。

幕末の思想家である林桜園はこの宮を深く崇敬し、宮部鼎蔵をはじめ桜園の門下生も同様に信仰を注いだ。その流れで、肥後勤王党の崇敬社ともなった。敬神党の首領である太田黒伴雄が、祠官太田黒伊勢守に入婿し、神主として奉職した。

明治9年(1876年)に熊本市で起こった明治政府に対する士族反乱の一つである神風連の変の際、挙兵の宇気比(うけい)が行われた社でもある。境内には太田黒伴雄がその際、身を清めたみそぎの井戸がある。

神風連については、三島由紀夫『豊饒の海、第2巻「奔馬」』に「神風連史話」として当宮のことが記載されている他、その乱は、西南戦争とともに、ハリウッド映画『ラストサムライ』のモデルになったことでも知られる。

御祭神は、天照大神・豊受大神。例祭は10月16日。3月26日が春季祭、7月20日には夏越祭及び大祓え神事、通称「人形さんご祈祷」が行われる。

なお、桜園が崇敬した社としては他に、近津鹿島神社別所琴平神社山崎菅原神社鐙田杵築神社などがある。

【ご利益】
開運招福、一念発起、誓約(公式HP
新開大神宮 - 『ラストサムライ』モデル・神風連の変の舞台の一つ、室町期に伊勢を勧請
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新開大神宮の御朱印