膳所城の北大手の城門を移築した表門・高麗門が重文、社殿も江戸期の造営
[住所]滋賀県大津市中庄1-14-24
[電話]077-525-1001

篠津神社(しのづじんじゃ)は、滋賀県大津市にある神社。近代社格では県社。御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不明だが、康正2年(1456年)銘の棟札があり、室町時代中頃には鎮座していたことが確実で、地元の氏神として信仰を集めている。

往古は「大梵天王社」と呼ばれていたという。天王社、天王宮とも、後に牛頭天王社と呼ばれた。

大津円満院門跡常尊法親王や覚淳法親王、有栖川家の崇敬が厚く、鳥居や額などが寄進され、社参の記録もある。

江戸時代に入って、膳所藩主本多家の崇敬を受け、神社の領地22石が認められた。現在の社殿は、本多俊次が藩主の時代、万治4年(1661年)に造営したもの。

表門である高麗門は、かつての膳所城の北大手の城門であったことが、発見された棟札から判明した。この門は国の重要文化財に指定されている。

明治元年(1868年)に現社号に改められ、村社に加列、その後大正11年(1922年)には県社に昇格した。

5月3日が例祭。7月に夏祭りとして祇園祭がある。神輿渡御が行われる。神輿の金具は膳所の名工奥村菅次の作である。神事として、日待祭がある。

境内社に、少彦名社・高龗社・六柱神社(稲荷大明神など5柱)・六柱神社(菊理姫命など五社)がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散
篠津神社 - 膳所城の北大手の城門を移築した表門・高麗門が重文、社殿も江戸期の造営
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篠津神社の御朱印