全国佐々木さんの守護神、10月に近江源氏祭、4月は沙沙貴まつりの大松明
[住所]滋賀県近江八幡市安土町常楽寺2
[電話]0748-46-3564

沙沙貴神社(ささきじんじゃ)は、滋賀県近江八幡市安土町にある神社。『延喜式神名帳』にある「沙沙貴神社(近江国・蒲生郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。佐々木氏の家紋である四つ目結をあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

一座が主祭神の少彦名命、二座が大彦命(大毘古神)、三座が仁徳天皇(大鷦鷯尊)、四座が宇多天皇と敦実親王の計四座五柱の神々を祀り、「佐佐木大明神」と総称する。

佐佐木源氏の氏神であり、近江国佐々木荘(佐々木庄)、佐々木姓発祥地に鎮座する。

神代に少彦名神を祀ったことに始まり、古代に沙沙貴山君が大彦命を祀り、第12代景行天皇志賀高穴穂宮への遷都に際して大規模な社殿を造営させたと伝わる。

後にこの地に土着した宇多源氏によって宇多天皇とその皇子であり宇多源氏の祖である敦實親王が祀られ それ以降佐々木源氏の氏神とされ、子々孫々が篤く崇敬していた。

婆沙羅大名の佐々木道誉や、江戸時代の天保年間(1831年-1845年)に消失した社殿を再建した丸亀藩主京極高明などが崇敬社とした。また、日露戦争203高地の戦いで有名で、乃木神社などで祀られる乃木希典もその一人である。

現在も宇多源氏・佐佐木源氏に連なる佐々木家、六角家、京極家、朽木家、黒田家、馬淵家、堀部家、青地家、曲直瀬家、森川家、三井家など220余姓の末裔の篤い信仰を集める。

境内は敷地7000坪。本殿、透塀、中門、権殿、拝殿、楼門、東廻廊、西廻廊の8棟は平安・鎌倉時代の様式で、江戸時代に建立。いずれも県指定有形文化財。

少彦名命・沙沙貴山君を祀る磐境や、勝元宗益築庭の呑月の庭、中嶋登茂美作の千丈の庭、天然記念物に指定されているさざれ石の庭などがある。

例祭は10月で、全国の佐佐木源氏が参集する近江源氏祭(おうみげんじさい)が斎行される。沙沙貴まつりとして4月には大松明奉納神事、神輿三社の神事と中世以降の武家祭妃を継承する4月・5月・10月の沙沙貴十二座神事がある。

4月末から5月中旬にかけて「うらしま草」や、「なんじゃもんじゃ」の花が楽しめ。

【ご利益】
全国佐々木さんの守護神、厄災除け、病気平癒
沙沙貴神社 - 全国佐々木さんの守護神、10月に近江源氏祭、4月は沙沙貴まつりの大松明
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