島津中興の祖・島津忠良を祀る、水車からくり・稚児舞・二才舞
[住所]鹿児島県南さつま市加世田武田17932
[電話]0993-52-2841

竹田神社(たけだじんじゃ)は、鹿児島県南さつま市にある神社。近代社格では県社。島津中興の祖、従三位島津忠良公(日新公)を日新偉霊彦命(ひわかくしたまひこのみこと)として祀る。参拝すれば、御朱印を頂ける。

上古は薩州家国久の開基となる保泉寺と称する寺院であったが、永禄7年(1564年)、日新菩薩すなわち忠良の影像を安置したため、日新寺と改称された。

改称は永禄11年(1568年)の忠良の死後とも伝わる。

江戸期を通じて忠良の菩提寺だったが、明治2年(1869年)12月廃寺となる。それと同時に、土地・建物などそのまますえ置いて現社号に改称して、神社として発足した。

島津家全体の菩提寺である福昌寺も廃絶となり、竜尾神社(現 鶴嶺神社)が創建されると、旧福昌寺所蔵の忠良に関する品々が引き渡されたという。

現在、袈裟、食器、馬具などが島津忠良遺品として、加世田郷土資料館に委託展示されている。

明治6年(1873年)、島津家及び日新寺信徒が協力して社殿を造営。大正5年(1916年)に社殿を全面改築した。

旧加世田郷中はもちろん、近郷並びに県内一般の崇敬が篤く、従来郷社だったが、昭和3年(1928年)6月17日に県社に昇格した。

平成4年(1992年)は忠良生誕500年にあたり、記念祭典や、流鏑馬・神舞・太鼓踊・中島常楽院妙音十二楽など各種奉納芸能が盛大に行われた。

例祭は10月23日。7月23日が夏祭で、六月灯。その際の「水車からくり」と、加世田士踊の「稚児舞」「二才舞(にせまい)」が県指定民俗文化財。

加世田士踊は、日新公の創始とされるが、島津貴久(松原神社の御祭神)とのゆかりも深く、その忌日6月23日に奉納されることが定まり、現在は新暦による月後れで行われている。

【ご利益】
諸願成就、家内安全、子孫繁栄
竹田神社(南さつま市) - 島津中興の祖・島津忠良を祀る、水車からくり・稚児舞・二才舞
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竹田神社(南さつま市)の御朱印