薩摩の古社、中学生が馬に乗って駆け弓矢で的を射る、900年来の流鏑馬
[住所]鹿児島県肝属郡肝付町新富5580−ロ
[電話]0994-65-2938
四十九所神社(しじゅうくしょじんじゃ)は、鹿児島県肝属郡肝付町にある神社。近代社格では県社。豊宇氣毘賣神、天照大御神、瓊々杵尊など天神七代12柱、地神五代5柱、五部之神32柱の計49柱の神々を祀る。御朱印の有無は不明。
平安時代の永観2年(984年)7月16日、肝付氏の祖伴兼行(大伴大監兼行)が薩摩国惣追捕使に任命されて下向する際、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)から勧請して創建された。
鎌倉時代、弘安6年(1283年)の肝付兼石の神文に「四十九所大明神の鎮守」とあり、肝付氏の守護神としてその隆盛とともに栄えた。また、郷土の産土神として、大隅一円の宗社として崇敬された。
幕末の慶応4年(1868年)には高山神社に、明治4年(1871年)には豊受神社に改称し、昭和3年(1928年)11月9日、県社に列し、昭和8年(1933年)に現社号に定まった。
正面の鳥居をくぐり、階段を上がると正面に社殿、右手に手水舎、左手に社務所が見える。他に絵馬掛け、祠、御神木がある。普段宮司などは常駐していない。
例祭は10月19日。10月第3日曜日には県無形文化財の流鏑馬が行われる。県内において、当社名より、中学生が馬に乗って駆け、弓矢で的を射る祭りを行う神社として知られているほど、知名度の高い祭り。
850年前とも、900年前とも言われるほど古い起源のある神事であり、当社創建後、およそ100年前後の後に始まったと考えられている。
流鏑馬が催される参道は宮之馬場と呼ばれ、この参道はこの神事のため神社に向かって道路の右半分が舗装されないままになっている。
射手について、昔は麓集落の二才衆(中でも15歳から16歳)の中から選ばれていたが、後に長稚児(おせちご)と呼ばれる14歳くらいの男子の中から選出されるようになった。
参道の宮之馬場の三つの的に、計9本の矢を放ち、的中の本数で五穀豊穣、悪疫退散を占う。多くの的に命中すると良いとされるが、9枚全てに命中させることはしない。
来年度はさらに上をめざすという想いが込められているため。また、射抜かれた的は魔除けとして縁起物とされ、また真中に命中した矢は篭り矢と呼ばれ神前に供えられる。
【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、開運招福、病魔退散、厄災除け
【関連記事】
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四十九所神社(しじゅうくしょじんじゃ)は、鹿児島県肝属郡肝付町にある神社。近代社格では県社。豊宇氣毘賣神、天照大御神、瓊々杵尊など天神七代12柱、地神五代5柱、五部之神32柱の計49柱の神々を祀る。御朱印の有無は不明。
平安時代の永観2年(984年)7月16日、肝付氏の祖伴兼行(大伴大監兼行)が薩摩国惣追捕使に任命されて下向する際、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)から勧請して創建された。
鎌倉時代、弘安6年(1283年)の肝付兼石の神文に「四十九所大明神の鎮守」とあり、肝付氏の守護神としてその隆盛とともに栄えた。また、郷土の産土神として、大隅一円の宗社として崇敬された。
幕末の慶応4年(1868年)には高山神社に、明治4年(1871年)には豊受神社に改称し、昭和3年(1928年)11月9日、県社に列し、昭和8年(1933年)に現社号に定まった。
正面の鳥居をくぐり、階段を上がると正面に社殿、右手に手水舎、左手に社務所が見える。他に絵馬掛け、祠、御神木がある。普段宮司などは常駐していない。
例祭は10月19日。10月第3日曜日には県無形文化財の流鏑馬が行われる。県内において、当社名より、中学生が馬に乗って駆け、弓矢で的を射る祭りを行う神社として知られているほど、知名度の高い祭り。
850年前とも、900年前とも言われるほど古い起源のある神事であり、当社創建後、およそ100年前後の後に始まったと考えられている。
流鏑馬が催される参道は宮之馬場と呼ばれ、この参道はこの神事のため神社に向かって道路の右半分が舗装されないままになっている。
射手について、昔は麓集落の二才衆(中でも15歳から16歳)の中から選ばれていたが、後に長稚児(おせちご)と呼ばれる14歳くらいの男子の中から選出されるようになった。
参道の宮之馬場の三つの的に、計9本の矢を放ち、的中の本数で五穀豊穣、悪疫退散を占う。多くの的に命中すると良いとされるが、9枚全てに命中させることはしない。
来年度はさらに上をめざすという想いが込められているため。また、射抜かれた的は魔除けとして縁起物とされ、また真中に命中した矢は篭り矢と呼ばれ神前に供えられる。
【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、開運招福、病魔退散、厄災除け
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