島津義弘を祀る、薨去後から慰霊、明治に創建、ゆかりの合戦の慰霊祭を斎行
[住所]鹿児島県姶良市加治木町日木山311
[電話]0995-62-5716

精矛神社(くわしほこじんじゃ)は、鹿児島県姶良市加治木町にある神社。近代社格では県社。薩摩島津氏第17代当主島津義弘を精矛厳健雄命(くわしほこいずたけをのみこと)として祀る。祝詞では「せいぼ」と音読し、通称も「せいぼ」。御朱印の有無は不明。

義弘は天文4年(1535年)に15代当主島津貴久の二男として伊作の亀丸城で誕生し、20歳で初陣以来、66歳の関ヶ原合戦まで大小50回以上の戦に参加、天下に名をなした名将。

慶長12年(1607年)、今の加治木高校、柁城小学校一帯に屋形をつくり、12年間仁政を施し、元和5年(1619年)7月21日、85歳で薨去した。

自身が建立した加治木本誓寺に霊屋が造営され、京都の仏匠金泥康厳作になる義弘の形代が安置され、毎年忌日には士踊を催し、夜間には数百の燈籠を灯して神霊を慰めた。

明治維新の際、本誓寺が廃され、明治2年(1869年)、屋敷跡に義弘を祀る神社が造営され、その神号から社号が定まった。

大正7年(1918年)10月1日、義弘の三百年祭に当たり、現在地に新たに造営・遷座し、盛大な祭典を執行した。

例祭は7月21日で命日祭。11月には、加治木の開祖ともいわれ、その遺徳を崇敬して弓道・剣道大会が開催される。

毎年、義弘ゆかりの合戦に関して、4月は木崎原合戦、10月は泗川合戦・関ヶ原合戦の供養祭が斎行される。7月には六月灯がある。

なお、日置市伊集院町の徳重神社も義弘を奉斎している。

【ご利益】
武運長久・勝運、子孫繁栄、家内安全
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