神代より鎮座する高祖城主原田氏、福岡藩黒田氏に崇敬された古社
[住所]福岡県糸島市高祖1578
[電話]092-322-7133

高祖神社(たかすじんじゃ)は、福岡県糸島市にある神社。近代社格では県社。御祭神は、彦火火出見尊玉依姫命神功皇后(息長足比女命)。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『九州諸将軍記』には「神代より鎮座あり神功皇后韓国より帰還の後、当社の社殿を乾の方に向け御建立」とある。この機縁で神功皇后を相殿に奉斎したと伝わる。

当社は伊都国の総鎮守、怡土郡の惣社で、中世には怡土庄一の宮として崇敬された。『日本三代実録』元慶元年9月25日に「正六位高礒比賣神に従五位下を授く」とある。

であれば、当社は国史見在社。ただし、主神は彦火火出見尊であり男神で、国史記載の「比賣神」にはふさわしくないとの見方もあり、高礒比賣神を細石神社に比定する説もある。

永正4年(1507年)、高祖城主原田興種によって現在地へ遷宮され、その後、天文10年(1541年)、元亀3年(1572年)にそれぞれ高祖城主原田隆種、原田親種によって修理が行われた。

寛文2年(1662年)には時の福岡藩3代藩主黒田光之によって再建されている。現存する三間社流造の本殿はこの時のもので、桧皮葺。県の有形文化財に指定されている。

大鳥居は元禄6年(1693年)に福岡藩4代播主黒田綱政による寄進で、拝殿は、享保16年(1731年)の建立。本殿とともにそれぞれ県指定有形文化財。

明治5年(1872年)11月に郷社に列し、大正4年(1915年)11月には神饌幣帛料供進社の指定を受け、大正15年(1926年)6月には県社に昇格した。

高祖神楽が県無形民俗文化財に指定されており、4月26日の祈年祭や、10月26日の新嘗祭の前日などに奉納される。

境内社として、伊弉諾神社・思兼神社・徳満神社がある。徳満神社はペットの守り神として知られている。

【ご利益】
安産、子育て、良縁(公式HP
高祖神社(糸島市) - 神代より鎮座する高祖城主原田氏、福岡藩黒田氏に崇敬された古社
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高祖神社(糸島市)の御朱印