天武朝創建の「丹波の祇園さん」、8月祇園祭では「おやま行事」と人形戯
[住所]兵庫県篠山市宮ノ前3-2
[電話]079-556-3382

波々伯部神社(ほほかべじんじゃ/ほうかべじんじゃ)は、兵庫県篠山市宮ノ前にある神社。近代社格では県社。「丹波の祇園さん」とも呼ばれる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は素戔嗚尊。牛頭天王を祀ることから祇園様とも称された。社伝によれば天武天皇9年(680年)の創建。ただし、一説に貞観年間(859年-877年)とも言われる。

また、天徳2年(958年)もしくは承徳2年(1098年)に京都の祇園社(現 八坂神社)から勧請したという伝承もあり、あるいは廣峯神社が遷座する際の途中の休憩所に社を建てたものとも伝えられる。

現在は、素戔嗚尊奉祀神社「全国清々会」に加盟している。

例祭は古くは旧暦6月14日だったが、現在は毎年8月第1土・日曜日に行われ、祇園祭。その際に催行される行事は「おやま行事」と呼ばれる。国選択無形民俗文化財。

前日の宵宮祭は午前中に幕掛けが行われ、夜にはダンジリヤマと呼ばれる山車の宮入りがあり、宵宮の儀が執り行われる。

氏子である八つの集落からそれぞれ一基ずつ8基のダンジリヤマが集結。例祭当日は午後の神事の後にダンジリヤマの神幸式が執り行われ、その後にキウリヤマと呼ばれる円錐形の曳山が境内に入場し、東西に配置される。

そこで舞台設定した後、キウリヤマの中でデコノボウと呼ばれる人形戯が行われる。ダンジリヤマは毎年奉納されるが、キウリヤマは3年ごとの奉納。「波々伯部神社の祭礼操り人形」として、県指定有形文化財。

大会謡の後、御旅所である大歳森(おとしもり)への神幸行列がダンジリヤマとともに練られる。

その他、青銅鳥居 1棟、長沢芦洲筆 24面、三木翠山筆 8面、法橋狩野丹渓守泰筆 4面からなる障壁画 36面、薬師三尊懸仏 3面が市指定文化財。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散
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波々伯部神社の御朱印