「菓祖・菓子の神」田道間守命を奉斎、室町中期の本殿、4月に菓子祭
[住所]兵庫県豊岡市三宅1
[電話]0796-27-0013
中嶋神社(なかしまじんじゃ)は、兵庫県豊岡市三宅にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「中島神社(但馬国・出石郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
「菓祖・菓子の神」として製菓業者の崇敬を受け、日本各地に分社がある。田道間守命を主祭神とし、天湯河棚神(あめのゆかわたなのかみ)を配祀する。
田道間守命は天日槍命の五世孫で、『古事記』に、第11代垂仁天皇の命により常世の国から「非時香果(ときじくのかぐのみ)」(橘のこと)を持ち返ったとされる。
橘は菓子の最上級品とされたことから、菓子の神・菓祖として定着した。また、現鎮座地に居を構えて当地を開墾し、人々に養蚕を奨励したと伝えられることから、養蚕の神ともされる。
天湯河棚神は中古に合祀された安美神社の御祭神で、鳥取連(ととりのむらじ)の祖神。
『古事記』によれば、垂仁天皇の命により皇子誉津別命のために白鳥を捕えた人物で、一説には、白鳥を捕らえた地、和那美之水門の近くに祀られたものとも。
『国司文書』によれば、第33代推古天皇15年(606年)、田道間守命の7世の子孫である三宅吉士が、祖神として田道間守命を祀ったのが創祀。
「中嶋」という社名は、田道間守命の墓が垂仁天皇陵の堀の中に島のように浮かんでいるからという。これは、『古事記』にも記載がある説話による。実際はこのような感じ。
出石一帯では、当社のほか、出石町宮内の出石神社、出石町桐野の御出石神社、内町の諸杉神社、荒木の須義神社など天日槍系の神社が多く分布する。
中古、安美郷内の4社(有庫神社・阿牟加神社・安美神社・香住神社)を合祀し「五社大明神」とも称されたが、後に安美神社(天湯河棚神)以外は分離した。
明治6年(1873年)10月村社に列格し、明治28年(1895年)12月に郷社、昭和10年(1935年)10月に県社に昇格した。
例祭は4月第3日曜日で、菓子祭とも橘花祭(きっかさい)とも呼ばれ、全国の製菓業者が多数参列し、業界の繁栄を祈願する。平成23年(2011年)からは前日祭が豊岡市内中心市街地で開催されている。
本殿は二間社流造檜皮葺。応永年間(1394年-1428年)の火災の後、正長元年(1428年)に再建されたもので、室町中期の特色をよく示しているものとして、国の重要文化財に指定されている。
【ご利益】
菓子の神・菓祖、養蚕・産業振興、五穀豊穣
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[電話]0796-27-0013
中嶋神社(なかしまじんじゃ)は、兵庫県豊岡市三宅にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「中島神社(但馬国・出石郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
「菓祖・菓子の神」として製菓業者の崇敬を受け、日本各地に分社がある。田道間守命を主祭神とし、天湯河棚神(あめのゆかわたなのかみ)を配祀する。
田道間守命は天日槍命の五世孫で、『古事記』に、第11代垂仁天皇の命により常世の国から「非時香果(ときじくのかぐのみ)」(橘のこと)を持ち返ったとされる。
橘は菓子の最上級品とされたことから、菓子の神・菓祖として定着した。また、現鎮座地に居を構えて当地を開墾し、人々に養蚕を奨励したと伝えられることから、養蚕の神ともされる。
天湯河棚神は中古に合祀された安美神社の御祭神で、鳥取連(ととりのむらじ)の祖神。
『古事記』によれば、垂仁天皇の命により皇子誉津別命のために白鳥を捕えた人物で、一説には、白鳥を捕らえた地、和那美之水門の近くに祀られたものとも。
『国司文書』によれば、第33代推古天皇15年(606年)、田道間守命の7世の子孫である三宅吉士が、祖神として田道間守命を祀ったのが創祀。
「中嶋」という社名は、田道間守命の墓が垂仁天皇陵の堀の中に島のように浮かんでいるからという。これは、『古事記』にも記載がある説話による。実際はこのような感じ。
出石一帯では、当社のほか、出石町宮内の出石神社、出石町桐野の御出石神社、内町の諸杉神社、荒木の須義神社など天日槍系の神社が多く分布する。
中古、安美郷内の4社(有庫神社・阿牟加神社・安美神社・香住神社)を合祀し「五社大明神」とも称されたが、後に安美神社(天湯河棚神)以外は分離した。
明治6年(1873年)10月村社に列格し、明治28年(1895年)12月に郷社、昭和10年(1935年)10月に県社に昇格した。
例祭は4月第3日曜日で、菓子祭とも橘花祭(きっかさい)とも呼ばれ、全国の製菓業者が多数参列し、業界の繁栄を祈願する。平成23年(2011年)からは前日祭が豊岡市内中心市街地で開催されている。
本殿は二間社流造檜皮葺。応永年間(1394年-1428年)の火災の後、正長元年(1428年)に再建されたもので、室町中期の特色をよく示しているものとして、国の重要文化財に指定されている。
【ご利益】
菓子の神・菓祖、養蚕・産業振興、五穀豊穣
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