徳川家康の産土神、将軍家の崇敬、現社殿は家光による造営で重文
[住所]愛知県岡崎市明大寺町字耳取44
[電話]0564-51-2930

六所神社(ろくしょじんじゃ)は、愛知県岡崎市明大寺町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。岡崎観光きらり百選。

第37代斉明天皇(655年-661年)の勅願により、奥州塩竃六所大明神を勧請し、神領を寄進の上、創祀。御祭神は、塩土老翁命猿田彦命衝立船戸命・太田命・興玉命・事勝国勝長狭命。

その後、第50代桓武天皇(781年-806年)の御世、坂上田村麻呂が東征のため下向した際に祈願。天皇に奏聞、勅許のうえ再建され「六所大明神」の勅額を下賜された。

しかし、松平氏(徳川氏)発祥の地である松平郷(現 豊田市松平町付近)の六所神社を勧請して創建したとの説もある。豊田市の六所神社は永和3年(1377年)の勧請。

松平氏が三河入国以来、代々崇敬厚く、天文11年(1542年)12月26日、岡崎城で竹千代(後の徳川家康)が誕生した際は産土神として拝礼した。

慶長7年(1602)、家康により御朱印状が下され、石高62石7斗を贈られ、慶長9年(1604年)、社殿造営の上、神器の寄進があった。

3代将軍徳川家光も寛永11年(1634)、上洛の折に岡崎城から遥拝、名代として松平伊豆守を社参させ、100石を加増。その朱印状には「六所大明神は東照大権現降誕の地にある霊神なり、是を以て崇敬他と異なり」とある。

さらに家光は寛永11年-13年(1634年-1636年)にかけて、御普請奉行本多伊勢守と神主大竹大膳久次により社殿および神供所を造営。

現存の本殿、幣殿、拝殿を連結し華麗な彩色を施した権現造の社殿はこの時のもの。

やや遅れて貞享5年(1688年)に楼門が建てられ、現在ではこれらの社殿と御神体を納める御厨子6基、社殿の棟札6枚とともに国の重要文化財に指定されている。

また社殿は、昭和48年-51年(1973年-1976年)にかけて大修復工事を行い、往時の絢爛豪華な姿に蘇った。他に六所神社絵馬群(83点)が、市指定有形民俗文化財。

例祭は10月第2日曜日の翌日。その前日の日曜日には例祭宵宮祭があり、神楽殿における奉納行事、子供神輿お練り、大神輿、各種芸能が催される。

1月中旬には古神札焼納祭(どんど祭り)が行われる。なお、参道の松並木は市の「ふるさとの名木」に選定されている。

【ご利益】
安産・初宮、子育て、健康長寿(公式HP
六所神社(岡崎市) - 徳川家康の産土神、将軍家の崇敬、現社殿は家光による造営で重文
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六所神社(岡崎市)の御朱印