『山城国風土記』に記載される古社、室町期建立の城陽市最古の重文本殿
[住所]京都府城陽市寺田宮ノ谷29-1
[電話]0774-53-9870
水度神社(みとじんじゃ)は、京都府城陽市寺田宮ノ谷にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 久世郡「水度神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では府社。
旧寺田村の産土神で、御祭神は、天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)・高御産靈神(たかみむすびのかみ)・少童豐玉姫命(わだつみとよたまひめのみこと)。
創建は不詳だが、『山城国風土記』逸文に、「久世の郡水渡の社祗社」とあることから、風土記が編纂された奈良時代には存在したと考えられる。
荒見神社などとともに、豪族水主氏に関係する社とも。明治6年(1873年)に村社、明治15年(1882年)に郷社、明治40年(1907年)には府社に昇格した。
国の重要文化財に指定されている本殿は正面一間、側面二間の一間社流造。室町時代の文安5年(1448年)建立で、市内で最も古い建造物である。
屋根は檜皮葺で正面に大きな千鳥破風を付して外観に変化をもたせている。
また、向拝の正面中央には。透かし彫りの唐草と笹りんどうをあしらった蟇股がつけられ、簡素にして優美な建物となっている。
例祭は9月30日-10月2日で、寺田祭とも。9月30日は「オイデ」で、神の迎え。10月1日は「ヨミヤ」で、「湯立て神事」が行われる。10月2日は「マツリ」で、神は神社へと行列により送られる。
京都府登録文化財の「おかげ踊り図絵馬」が残っている。絵馬には文政13年(1830年)11月1日に寺田村北東町の人々が奉納したおかげ踊りの様子が描かれている。
江戸時代に全国で流行した伊勢の神宮(伊勢神宮)への集団参拝「おかげ参り」の後によく見られたとされる「おかげ踊り」がこの地でも行われていたことを示している。
現在でも、地元の「おかげ踊り保存会」により復活・伝承され、当社で踊りを奉納している。
応永32年(1425年)の作で、湯立て神事に使われていたと考えられる鉄湯釜や、鎌倉時代前期にさかのぼる大般若経601巻、経箱7箱が市指定文化財。
JR城陽駅から南へ約200メートルの場所に旧大和街道に面して立つ「一の鳥居」がある。参道は緩い上り坂道で、東へ鴻ノ巣山のふもとにある「二の鳥居」を経て約600メートル先が本殿。
かつて参道にはお茶屋が軒を連ね、参拝客で賑わっていたという。
この参道はおおむね市の中心部に位置しているが、参道の両側は松の古木の並木、当社の周りはアカマツを交えたシイ林。
周辺が宅地化した中で、豊かな自然環境を保持しているとして、「京都の自然200選」に選ばれた。
境内社に、天満宮社・太神宮社・八幡神社・春日神社・日吉神社・賀茂神社・稲荷神社・厳島神社・龍王神社・松尾神社がある。
なお、京田辺市大住鎮座の月讀神社、やはりその近くに鎮座していた樺井月神社の旧社地、城陽市水主の水主神社、当社、当社の旧社地である鴻の巣山の峯続きにあたる大神宮山は、すべて一直線上にあり、夏至の日の日の出を指しているという。
【ご利益】
開運招福、学業・受験合格、交通安全
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[電話]0774-53-9870
水度神社(みとじんじゃ)は、京都府城陽市寺田宮ノ谷にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 久世郡「水度神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では府社。
旧寺田村の産土神で、御祭神は、天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)・高御産靈神(たかみむすびのかみ)・少童豐玉姫命(わだつみとよたまひめのみこと)。
創建は不詳だが、『山城国風土記』逸文に、「久世の郡水渡の社祗社」とあることから、風土記が編纂された奈良時代には存在したと考えられる。
荒見神社などとともに、豪族水主氏に関係する社とも。明治6年(1873年)に村社、明治15年(1882年)に郷社、明治40年(1907年)には府社に昇格した。
国の重要文化財に指定されている本殿は正面一間、側面二間の一間社流造。室町時代の文安5年(1448年)建立で、市内で最も古い建造物である。
屋根は檜皮葺で正面に大きな千鳥破風を付して外観に変化をもたせている。
また、向拝の正面中央には。透かし彫りの唐草と笹りんどうをあしらった蟇股がつけられ、簡素にして優美な建物となっている。
例祭は9月30日-10月2日で、寺田祭とも。9月30日は「オイデ」で、神の迎え。10月1日は「ヨミヤ」で、「湯立て神事」が行われる。10月2日は「マツリ」で、神は神社へと行列により送られる。
京都府登録文化財の「おかげ踊り図絵馬」が残っている。絵馬には文政13年(1830年)11月1日に寺田村北東町の人々が奉納したおかげ踊りの様子が描かれている。
江戸時代に全国で流行した伊勢の神宮(伊勢神宮)への集団参拝「おかげ参り」の後によく見られたとされる「おかげ踊り」がこの地でも行われていたことを示している。
現在でも、地元の「おかげ踊り保存会」により復活・伝承され、当社で踊りを奉納している。
応永32年(1425年)の作で、湯立て神事に使われていたと考えられる鉄湯釜や、鎌倉時代前期にさかのぼる大般若経601巻、経箱7箱が市指定文化財。
JR城陽駅から南へ約200メートルの場所に旧大和街道に面して立つ「一の鳥居」がある。参道は緩い上り坂道で、東へ鴻ノ巣山のふもとにある「二の鳥居」を経て約600メートル先が本殿。
かつて参道にはお茶屋が軒を連ね、参拝客で賑わっていたという。
この参道はおおむね市の中心部に位置しているが、参道の両側は松の古木の並木、当社の周りはアカマツを交えたシイ林。
周辺が宅地化した中で、豊かな自然環境を保持しているとして、「京都の自然200選」に選ばれた。
境内社に、天満宮社・太神宮社・八幡神社・春日神社・日吉神社・賀茂神社・稲荷神社・厳島神社・龍王神社・松尾神社がある。
なお、京田辺市大住鎮座の月讀神社、やはりその近くに鎮座していた樺井月神社の旧社地、城陽市水主の水主神社、当社、当社の旧社地である鴻の巣山の峯続きにあたる大神宮山は、すべて一直線上にあり、夏至の日の日の出を指しているという。
【ご利益】
開運招福、学業・受験合格、交通安全
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