農民ロケット「龍勢祭り」が有名、自由民権運動の秩父事件ゆかりの地
[住所]埼玉県秩父市下吉田7377
[電話]0494-77-1293
椋神社(むくじんじゃ)は、埼玉県秩父市下吉田にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 秩父郡「椋神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
社伝によると、第12代景行天皇の時代、日本武尊による東征の際、甲斐国酒折宮から武蔵国諸郡を経て、当地を通りがかった時、霧が深くて進めなかった。
軍神である事勝長狭神(猿田彦大神)に神慮を請い、鉾を立てたところ、光を放って飛翔したという。それが井泉の椋の木の下に止まり、そこに老翁が現れた。
その老翁が、日本武尊を戦勝に導いたという。日本武尊が神恩に感謝して祠を建て、祀ったのが創祀。当社の例祭には、龍勢花火が奉納される。いわゆる龍勢祭り・龍勢まつりで、この創祀伝承がモデル。
また、平将門討伐の際、俵藤太が当社に詣で、祈願したことにより討伐に成功したため、俵藤太によって春日四神が合祭され、井椋五社明神、あるいは井椋五所明神と称されるようになったという。
主祭神は、猿田彦大神と、武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神。元亀年間(1570年-1573年)、武田信玄の兵火に罹り社殿を焼失したが、天正3年(1575年)に北条氏邦が再建した。
明治6年(1873年)に郷社となり、明治15年(1882年)6月、県社に昇格する。明治17年(1884年)10月31日、秩父困民党の決起集会が行われた。いわゆる自由民権運動の秩父事件である。
大正2年(1913年)に近隣の23神社を合祀。大正5年(1916年)11月13日にも無格社八幡大神社を合祀した。
合祀神は、応神天皇、猿田彦命、磐裂神、素盞嗚命、天手長雄命、櫛名田比売命、表筒男命・中筒男命・底筒男命(住吉三神)、八柱御子神、神功皇后、速玉男命、事解男命、伊弉諾命、伊弉冉命。
大正10年(1921年)に拝殿幣殿の改築竣工し、10月4日に神饌幣帛料供進神社に指定される。昭和9年(1934年)には天皇陛下より祭祀料を賜わった。
秩父事件120周年を迎えた平成16年(2004年)には、記念作品映画「草の乱」の撮影が行われた。
例祭は10月、毎年10月第2日曜日に実施される龍勢祭りが有名。毎年三十数本の火薬を仕掛けた龍である「龍勢」を轟音とともに天高く打ち上げる。龍勢は農民ロケットとも、龍勢ロケットとも。
アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で龍勢が作中の重要な要素として描かれたことで、2011年より同作品とコラボレートした龍勢も発射されている。
なお、式内社「椋神社」は多くの論社があり、当社の他、秩父郡皆野町皆野・秩父郡皆野町野巻・秩父市上蒔田・秩父市中蒔田に同名の神社がある。
当社の近代社格が最上ではあるが、明治期にはいずれも式内社を名乗ることが許されたという。
【ご利益】
旅行安全、養蚕の神、勝運

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[電話]0494-77-1293
椋神社(むくじんじゃ)は、埼玉県秩父市下吉田にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 秩父郡「椋神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
社伝によると、第12代景行天皇の時代、日本武尊による東征の際、甲斐国酒折宮から武蔵国諸郡を経て、当地を通りがかった時、霧が深くて進めなかった。
軍神である事勝長狭神(猿田彦大神)に神慮を請い、鉾を立てたところ、光を放って飛翔したという。それが井泉の椋の木の下に止まり、そこに老翁が現れた。
その老翁が、日本武尊を戦勝に導いたという。日本武尊が神恩に感謝して祠を建て、祀ったのが創祀。当社の例祭には、龍勢花火が奉納される。いわゆる龍勢祭り・龍勢まつりで、この創祀伝承がモデル。
また、平将門討伐の際、俵藤太が当社に詣で、祈願したことにより討伐に成功したため、俵藤太によって春日四神が合祭され、井椋五社明神、あるいは井椋五所明神と称されるようになったという。
主祭神は、猿田彦大神と、武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神。元亀年間(1570年-1573年)、武田信玄の兵火に罹り社殿を焼失したが、天正3年(1575年)に北条氏邦が再建した。
明治6年(1873年)に郷社となり、明治15年(1882年)6月、県社に昇格する。明治17年(1884年)10月31日、秩父困民党の決起集会が行われた。いわゆる自由民権運動の秩父事件である。
大正2年(1913年)に近隣の23神社を合祀。大正5年(1916年)11月13日にも無格社八幡大神社を合祀した。
合祀神は、応神天皇、猿田彦命、磐裂神、素盞嗚命、天手長雄命、櫛名田比売命、表筒男命・中筒男命・底筒男命(住吉三神)、八柱御子神、神功皇后、速玉男命、事解男命、伊弉諾命、伊弉冉命。
大正10年(1921年)に拝殿幣殿の改築竣工し、10月4日に神饌幣帛料供進神社に指定される。昭和9年(1934年)には天皇陛下より祭祀料を賜わった。
秩父事件120周年を迎えた平成16年(2004年)には、記念作品映画「草の乱」の撮影が行われた。
例祭は10月、毎年10月第2日曜日に実施される龍勢祭りが有名。毎年三十数本の火薬を仕掛けた龍である「龍勢」を轟音とともに天高く打ち上げる。龍勢は農民ロケットとも、龍勢ロケットとも。
アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で龍勢が作中の重要な要素として描かれたことで、2011年より同作品とコラボレートした龍勢も発射されている。
なお、式内社「椋神社」は多くの論社があり、当社の他、秩父郡皆野町皆野・秩父郡皆野町野巻・秩父市上蒔田・秩父市中蒔田に同名の神社がある。
当社の近代社格が最上ではあるが、明治期にはいずれも式内社を名乗ることが許されたという。
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