平安朝初期創祀の日本三大妙見、11月は御幸行事の妙見祭、5月末には氷室祭
[住所]熊本県八代市妙見町401
[電話]0965-32-5350

八代神社(やつしろじんじゃ)は、熊本県八代市妙見町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

妙見宮(みょうけんぐう)、妙見さんと親しまれ、上宮・中宮・下宮の三宮からなる。現在は下宮が本宮。福島の相馬妙見(相馬中村神社)、大阪の能勢妙見と並んで、日本三大妙見の一つ。

平安時代初期の延暦14年(795年)、横岳頂上に上宮を創祀。永暦元年(1160年)、中宮を建立。文治2年(1186年)に、後鳥羽天皇の勅願で、検校散位大江朝臣隆房により下宮が創建された。

明治3年(1870年)までは正式に妙見宮と呼ばれ、八代・下益城・芦北三郡の一宮として栄えた。明治4年(1871年)、神仏分離令により、天之御中主神国常立尊を御祭神とし、現社号に改称して、県社に列格した。

例祭は11月22日・23日の妙見祭。九州三大祭りの一つで「八代妙見祭の御幸行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。お下りが11月22日、お上りが11月23日。塩屋八幡宮などが御旅所となる。

毎年5月31日から6月1日(氷朔日)にかけて氷室祭(ひむろまつり、ひむろさい)が執り行われる。江戸時代初期、八代城主細川忠興が、当社に参拝した際、無病息災を祈念して八代の三室山の氷室に貯蔵してあった雪を奉納したことに由来する。

雪の塊を模した雪餅(米粉を水で練り、蒸籠で蒸した餅菓子)を、お供えしたり食べたりする。無病息災を祈願して、特に還暦、厄入り・厄明けなど人生の節目に当たる人々が大勢参拝する。

1月3日は御田植神事で、お田植え祭り。7月17日には十七夜祭がある。

境内社として、大宮神社(御祭神:日本武尊)、稲荷神社(御祭神:保食神)があり、妙見宮の六地蔵幢がある。

当社東方約200メートル、境外末社に霊符神社(れいふじんじゃ)がある。鎮宅霊符神の総本社で、主祭神は北辰星・霊符尊星。第33代推古天皇の頃の創建と伝わる。

百済国聖明王の第3王子琳聖太子が八代に日本最初の霊符神を伝え、白木山神宮寺(妙見宮の神宮寺)に鎮座した。明治維新後廃仏毀釈で荒廃したが、大正年間(1912年-1926年)に再興した。

【ご利益】
無病息災、五穀豊穣・商売繁盛
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八代神社の御朱印