貞観年間の創建、歴代藩主に崇敬された岡山城の守護神、備前岡山の総鎮守
岡山神社(岡山県岡山市北区石関町2-33)
[住所]岡山県岡山市北区石関町2-33
[電話]086-222-7198

岡山神社(おかやまじんじゃ)は、岡山県岡山市北区石関町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。由緒としてゆかりの深い岡山城をあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備前国 御野郡「尾針神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

主祭神は倭迹迹日百襲姫命。副祭神として、吉備津彦命日本武尊大山咋命倉稻魂命・武安霊命(池田光政)・妹姫命を祀る。

平安時代初期の貞観年間(859年-877年)の創建と伝えられ、当初は後に岡山城が築かれることになる岡山という丘の上に鎮座していた。

一説に、尾張国熱田神宮から勧請されたと伝えられている。また、式内社は境内社として存在したともいう。現在は合祀されているか。

なお、式内社「尾針神社」の論社は他に、市内北区京山に式内同名神社がある。当初は「坂下の社」と呼ばれ、戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)に「岡山大明神」と改めた。

天正元年(1573年)、宇喜多直家が岡山城を築くに当たって、当社を城の側の現在地に遷座、岡山城の守護神とし社領を寄進した。

宇喜多秀家が本殿を造営し、次いで城主となった小早川秀秋が拝殿以下を造営した。江戸時代には藩主池田家により城内の鎮守として崇敬され、社領300石が寄進された。

万治年間(1658年-1661年)以後は酒折宮と呼ばれていたが、明治15年(1882年)に現社号に改称し、岡山市の総鎮守とされた。現在は備前岡山総鎮守としている。

昭和16年(1941年)に社殿の改修、社務所の新築が行われたが、昭和20年(1945年)に戦災により、随神門と末社数社だけを残して焼失した。

昭和33年(1958年)に本殿が再建され、次いで昭和50年(1975年)に拝殿、幣殿が造営され、平成元年(1989年)に現在の社務所、参集所が完成した。

戦災から免れた随神門は、池田継政によって延享2年(1745年)に造立された三間一戸の八脚門で、岡山城下に数少ない近世建造物。市の重要文化財に指定されている。

例祭は春季が4月中旬で春季大祭、秋季が10月第2土・日曜日で秋季大祭。1月第2日曜日に市無形文化財に指定されているお綱まつりが行われる。

境内社に天照大神・荒神社・天満宮・稲荷神社・日吉神社・十七末社がある。

他に、岡山県総合文化センター敷地内北西隅にある巨石が天神岩と呼ばれ、かつて祀られていた天神社が当社に移されたとも。

この天神社は、式内社「天神社」に比定される式内社(小社)の論社。他の論社に、三野本町の天神社、津島福居の天津神社、青江の天野八幡宮がある。

なお、日本のプロサッカーリーグ、Jリーグのファジアーノ岡山が必勝祈願を行う神社である。

【ご利益】
平穏安寧、家内安全、勝運(公式HP
岡山神社 - 貞観年間の創建、歴代藩主に崇敬された岡山城の守護神、備前岡山の総鎮守
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