湧き水が諸病に霊験・湧霊の庭、宿の総社で3年に一度の藤枝大祭
[住所]静岡県藤枝市藤枝5-15-36
[電話]054-643-2915

飽波神社(あくなみじんじゃ)は、静岡県藤枝市にある神社。『延喜式神名帳』にある「飽波神社(駿河国・益頭郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

主祭神は少彦名命。相殿に瀬織津姫命・蛭子命天忍穗耳命を祀る。

古墳時代、第16代仁徳天皇6年10月、西暦316年に旧藤枝一円に当たる飽波郷の鎮護の神として奉斎された。志太平野で最も古い神社。

戦国時代の永禄・元亀年間(1558年-1573年)の戦乱時に兵火で社殿が焼失。江戸時代に入り、その中期になって、正徳5年(1715年)、社殿が再建される。

以後、藤枝宿の総社として崇敬される。維新後、明治6年(1873年)3月22日に郷社に列格し、明治40年(1907年)6月21日には神饌幣帛料供進社に指定された。

山裾の小石の周りから清らかな水がこんこんと湧き出て諸病の霊験があったと伝えられ、現在も境内にある、多くの丸石が置かれている湧霊の庭がその精神を受け継ぐ。

その湧き水は、人々に命の水を恵み、また瀬戸川の水害から守る川関大明神と称えられ、沸波神社・湧波神杜とも呼ばれた。

例祭は10月4日で、現在は10月第1土曜日。その翌日の日曜日には神輿渡御と武者行列がある。寅・巳・申・亥の3年ごとに大祭があり、藤枝大祭(藤枝大祭り)と呼ばれ、13台の山車で賑う。

神域は9273平米で、通称「岡出山」と呼ばれ、市街地に囲まれている丘陵地で、社殿の森はスダシイを主とする照葉樹林。静岡県選定「ふる里の森」百選の一つ。

市立の岡出山児童公園として管理され、日清、日露戦争、第二次大戦における戦死者の忠霊碑がある。春の桜、秋の紅葉、市街地の見晴らし、あるいは日の出の眺めなど、市民の憩いの場。

境内社に金山神社・七ツ森神社(熊野社・諏訪社・泉社・進雄社・藤森社・作神社・七ツ森社・秋葉社)などがある。

日本のプロサッカーリーグであるJリーグの藤枝MYFCが必勝祈願を行う神社である。

【ご利益】
病気平癒、リフレッシュ、勝運
飽波神社(藤枝市) - 湧き水が諸病に霊験・湧霊の庭、宿の総社で3年に一度の藤枝大祭
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