大内義興が勅許を得て伊勢神宮を勧請、創建500年の2020年に式年遷宮か
[住所]山口県山口市滝町4-4
[電話]083-922-0718

山口大神宮(やまぐちだいじんぐう)は、山口県山口市滝町にある神社。近代社格では県社。「西のお伊勢様」と呼ばれる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

永正5年(1508年)6月、大内氏30代目の大内義興は山口に逃げてきた前将軍・足利義稙を奉じて上洛し、以降11年間京都に滞在し、管領代として幕政を執行した。

その間の永正11年(1514年)、義興は伊勢の神宮(伊勢神宮)に参拝し、伊勢神宮を山口に勧請したいと思ったという。

永正15年8月(1518年)、帰国してすぐに勧請の準備を始め、社地を探した。間もなく現在地の高嶺東麓を社地に定め、すぐに社殿建立を開始。

永正17年(1520年)4月に社殿が落成し、天皇に伊勢神宮勧請の許可を求め、同年6月29日、後柏原天皇の勅許を得て、伊勢神宮を勧請して創建した。

当初は高嶺神明と称していたが、後柏原天皇から「高嶺太神宮」、後陽成天皇から「伊勢」の勅額が授けられ、高嶺太神宮、今伊勢と呼ばれるようになった。

江戸時代に伊勢信仰が盛んになると、当宮には特に西日本各地から多くの参拝者が訪れるようになった。今も参道脇には多くの「日参一万日成就」の石碑が残る。

昭和3年(1928年)、県社に列せられ、社名を高嶺神社とした。昭和22年(1947年)に現社号に改称した。例祭は10月中旬。1月15日にどんど焼がある。

伊勢神宮と同様の内宮・外宮があり、それぞれに附属した別宮・摂社がある。これらの社殿は隣接して建っており、石段を降りた所に祈祷などが行われる神楽殿がある。

内宮の主祭神は天照大御神で、天手力男命萬幡豊秋津姫命を配祀する。外宮の主祭神は豊受大御神で、天津彦彦火瓊々芸命天児屋根命天太玉命建御名方神・八坂刀自命を配祀する。

境内には摂社多賀神社、末社高嶺稲荷神社があり、鴻ノ峰中腹に岩戸社がある。

当初は、伊勢神宮と同様の20年に一度の式年遷宮が行われていたが、戦乱などにより延期されたり、簡単な改修のみで済ませたりとなった。明治以降は明治12年(1879年)、明治35年(1902年)に行われたが、その後一時中断。

昭和35年(1960年)に社殿建替が行われ、平成12年(2000年)に式年遷宮が行われた。創建500年となる2020年を次回の式年遷宮とするように考えられたものか。内宮・外宮の敷地の横には伊勢神宮と同様、式年遷宮の際の古殿地がある。

日本のプロサッカーリーグであるJリーグのレノファ山口FCが必勝祈願を行う神社である。

【ご利益】
開運招福、家内安全、商売繁盛など(公式HP
山口大神宮 - 大内義興が勅許を得て伊勢神宮を勧請、創建500年の2020年に式年遷宮?
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