菅原道真の子が父を慕い太宰府に向かう途中で亡くなった地、天神祭と福部祭
[住所]山口県山口市古熊1-10-3
[電話]083-922-0881

古熊神社(ふるくまじんじゃ)は、山口県山口市にある神社。近代社格では県社。「山口の天神様」と通称される天満宮である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

応安6年(1373年)10月、大内弘世が北野天満宮より勧請を受けて当社を創建した。菅原道真を主祭神とし、道真の子の菅原福部童子を配祀する。

福部童子は11歳の時に、左遷された父を慕って太宰府へ向ったが、山口で夏病みにかかり、「当地の人々が(自分と同じような)夏病みにかからないよう」祈りつつ亡くなり、今市の甘露院に葬られた。

山口市駅通りには福部童子の墓所があり、福部童子が亡くなった8月25日と翌日の26日にかけて福部祭(福部童子祭)が行われる。

当社は当初、山口・北野小路に鎮座していたが、後に数度の遷座を経て長者山の麓の御石の森に鎮座した。元和4年(1618年)、毛利秀就が現在地に社殿を移した。

室町時代中頃の建造とされる本殿と、楼拝殿造りの拝殿、そして、永享元年(1429年)11月惟肖得巌の賛がある紙本墨画天神図が国の重要文化財に指定されている。

例祭は11月25日。その数日前から山口祇園祭・山口七夕ちょうちんまつりとともに山口市三大祭りの一つである山口天神祭が行われる。

400年近い伝統を持つ、山口の晩秋を彩る祭典で、参勤交代を再現した備立行列や、御神幸行列が練り歩く。

境内社に、三森社・藤森稲荷神社・こんぴらさん・水神社・大将軍様などがある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、夏病み除け(公式HP
古熊神社 - 菅原道真の子が父を慕い太宰府に向かう途中で亡くなった地、天神祭と福部祭
【関連記事】
山口県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
山口県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、山口県に鎮座している神社の一覧
古熊神社の御朱印