「福井の社」家康、松平秀康、松平春嶽を祀る、日本初の再開発された神社
[住所]福井県福井市大手3-12-3
[電話]0776-27-2754

佐佳枝廼社(さかえのやしろ)は、福井県福井市にある神社。近代社格では県社。別称は越前東照宮。全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

徳川家康、福井藩藩祖松平秀康(結城秀康)、16代藩主松平慶永(松平春嶽)を主祭神とし、藩祖に殉じた土屋左馬助正明・永見右衛門長次、福井城築城総督の吉田修理義寛の藩士3人を相殿に祀る。

寛永5年(1628年)、福井城の鎮守として、城内に東照宮(徳川家康)を勧請して祀ったのに始まる。

明治6年(1873年)、福井城内に松平秀康の霊を祀る社が創建された。これが当社の創建とする資料もある。

この社名は松平慶永の命名によるもので、福井を代表する神社という意味と、福井がより栄えるようにと願ってのものであった。

慶永によれば、「福井廼社」では福井には他にも神社があるので都合が悪い。「福井」という名前は足羽神社に祀られる栄井神(さくいのかみ)によるもので、栄も福も同じ意味である。

そこで栄を万葉仮名で書いて現社号とした。これは「福井の社」の意である。佐佳枝神社としなかったのは、秀康に「佐佳枝神」という諡を贈ることになってしまうためである、という。

翌明治7年(1874年)に城内の東照宮を合祀。明治14年(1881年)年に県社に列せられた。松平慶永の死の翌年の明治24年(1891年)11月、慶永の霊を合祀した。なお、同市内には春嶽を主祭神とする福井神社がある。

昭和20年(1945年)の第二次世界大戦による戦災、昭和23年(1948年)の福井地震による震災により、社殿はじめ全ての建造物が焼失した。

昭和24年、京都賀茂御祖神社(下鴨神社)内の三井家祖霊社旧社殿を譲り受け、移築復元して拝殿とした。昭和35年(1960年)、北陸地方初となる鉄筋コンクリート造りで本殿が再建された。

例祭は5月3日・10月2日。10月1日には印章焼納祭、10月下旬には人形感謝祭、12月上旬には針感謝祭がある。

戦後、境内地の一部は大陸からの引揚者や戦災者のための家屋や店舗のために貸与されていたが、平成元年(1989年)、一帯を再開発することとなり、平成4年(1992年)4月に竣工した。神社を含めた再開発は日本初。境内の地下は駐車場になっている。

駐車場は、6:30-23:30が30分100円、23:30-06:30が700円。月極料金は月3万6000円。

【ご利益】
勝運・武運長久、安産、家内安全、開運招福など(公式HP
佐佳枝廼社 - 「福井の社」家康、松平秀康、松平春嶽を祀る、日本初の再開発された神社
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佐佳枝廼社の御朱印