巨大「えびす様」、日本唯一の二輪車祈願などユニークな式内社
[住所]栃木県真岡市東郷937
[電話]0285-82-2509
大前神社(おおさきじんじゃ)は、栃木県真岡市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 下野国 芳賀郡「大前神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
御祭神は、福の神「だいこく様」(大国主大神)・その御子神「えびす様」(事代主大神)。配祀神として天照皇大御神・八百万神。
このうち、事代主大神は、やはり式内社「荒樫神社」の御祭神と伝えられている。他の論社に、茂木町小井戸に荒橿神社がある。
氏子崇敬者から中古より「大前さま」「大前大権現」と呼ばれ、今日も古老は「権現さま」などの名で親しまれている。現在は栃木県「九難除け神社」夢福神めぐりの一つ。
当地は古代の口碑に「神代の霊地」と伝わる。大前の由来は、神地境内隣接の北地にかつて「芳賀沼」が存在し、その突端に位置したことからだという。
創祀の時期は不詳だが、神護景雲年間(767年-770年)に社殿が再建され、平安期からは、常陸国坂東の東叡山黒子千妙寺の末寺が別当寺となった。
承平5年(935年)、平将門は承平天慶の乱を興し、当社で合戦勝利の祈願をし、勤行を五行川の御手洗になしたと伝わる。
中世、坂東の荒武者「紀清両党」の芳賀氏は、当社東に若色城を、次いで当社南に御前城を築き、22代芳賀十郎清原高定に至るまで当社領守護職を兼ねた。
例祭は11月9日・10日。神楽の奉納がある。当社の大々神楽は、二十六座の神々の舞で、江戸中期に伊勢の神宮(伊勢神宮)より伝承されたという。
例大祭はかつて「頭(とう)」と唱え、猪鹿の頭を供えた故事が伝えられており、神饌には鹿肉と鹿頭を献じた。現在も、例大祭では鹿肉が神饌として供えられる。
現存する本殿は天正5年(1577年)、拝殿は元禄元年(1688年)の再建。現在は幣殿とあわせて、県文化財に指定されている。
宝永4年(1707年)の作と伝わる拝殿大床天井には、三尾の神使の鯉が描かれ、拝殿天井には昇竜に権化した姿が描かれている。本殿にも、雌雄の鯉と琴音仙人の鯉が彫られている。
神使の鯉にちなんで、心願が成就すると元気な鯉を神前に奉納し、祓いを受け御神酒を注ぎ、五行川に放流する風習が伝えられている。
境内に「日本一えびす様 大前恵比寿神社」が鎮座している。巨大な像がシンボル。福の神、宝くじ当選祈願などに人気がある。
また、本殿裏側に鎮座する末社の足尾山神社は、日本で唯一のバイクの交通安全を願う神社とされ、二輪車祈願を受け付けている。
境外摂社に古聖神社・愛宕神社がある。他に、境内末社として、皇大神宮・大物主神社、荒神社、二宮稲荷神社、雷神社、子安神社、天満宮などがある。
なお、『延喜式』神名帳には下野国において同名の「大前神社」が都賀郡にも記載されている。こちらは「おおまえじんじゃ」と読み、現在、栃木市藤岡町に鎮座する旧郷社であって、当社とは異なる。
【ご利益】
商売繁盛、開運招福、無病息災、諸願成就(公式HP)

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[電話]0285-82-2509
大前神社(おおさきじんじゃ)は、栃木県真岡市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 下野国 芳賀郡「大前神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
御祭神は、福の神「だいこく様」(大国主大神)・その御子神「えびす様」(事代主大神)。配祀神として天照皇大御神・八百万神。
このうち、事代主大神は、やはり式内社「荒樫神社」の御祭神と伝えられている。他の論社に、茂木町小井戸に荒橿神社がある。
氏子崇敬者から中古より「大前さま」「大前大権現」と呼ばれ、今日も古老は「権現さま」などの名で親しまれている。現在は栃木県「九難除け神社」夢福神めぐりの一つ。
当地は古代の口碑に「神代の霊地」と伝わる。大前の由来は、神地境内隣接の北地にかつて「芳賀沼」が存在し、その突端に位置したことからだという。
創祀の時期は不詳だが、神護景雲年間(767年-770年)に社殿が再建され、平安期からは、常陸国坂東の東叡山黒子千妙寺の末寺が別当寺となった。
承平5年(935年)、平将門は承平天慶の乱を興し、当社で合戦勝利の祈願をし、勤行を五行川の御手洗になしたと伝わる。
中世、坂東の荒武者「紀清両党」の芳賀氏は、当社東に若色城を、次いで当社南に御前城を築き、22代芳賀十郎清原高定に至るまで当社領守護職を兼ねた。
例祭は11月9日・10日。神楽の奉納がある。当社の大々神楽は、二十六座の神々の舞で、江戸中期に伊勢の神宮(伊勢神宮)より伝承されたという。
例大祭はかつて「頭(とう)」と唱え、猪鹿の頭を供えた故事が伝えられており、神饌には鹿肉と鹿頭を献じた。現在も、例大祭では鹿肉が神饌として供えられる。
現存する本殿は天正5年(1577年)、拝殿は元禄元年(1688年)の再建。現在は幣殿とあわせて、県文化財に指定されている。
宝永4年(1707年)の作と伝わる拝殿大床天井には、三尾の神使の鯉が描かれ、拝殿天井には昇竜に権化した姿が描かれている。本殿にも、雌雄の鯉と琴音仙人の鯉が彫られている。
神使の鯉にちなんで、心願が成就すると元気な鯉を神前に奉納し、祓いを受け御神酒を注ぎ、五行川に放流する風習が伝えられている。
境内に「日本一えびす様 大前恵比寿神社」が鎮座している。巨大な像がシンボル。福の神、宝くじ当選祈願などに人気がある。
また、本殿裏側に鎮座する末社の足尾山神社は、日本で唯一のバイクの交通安全を願う神社とされ、二輪車祈願を受け付けている。
境外摂社に古聖神社・愛宕神社がある。他に、境内末社として、皇大神宮・大物主神社、荒神社、二宮稲荷神社、雷神社、子安神社、天満宮などがある。
なお、『延喜式』神名帳には下野国において同名の「大前神社」が都賀郡にも記載されている。こちらは「おおまえじんじゃ」と読み、現在、栃木市藤岡町に鎮座する旧郷社であって、当社とは異なる。
【ご利益】
商売繁盛、開運招福、無病息災、諸願成就(公式HP)

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