徳島城や城下の鎮守、歴代徳島藩主から崇敬され続けた春日大明神
[住所]徳島県徳島市眉山町大滝山1
[電話]088-622-5733

春日神社(かすがじんじゃ)は、徳島県徳島市眉山町、眉山東麓の大滝山にある神社。徳島市中五社の一つ。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は武甕槌命斎主命天児屋根命、比売神。奈良の春日大社と同じ。

大和国春日社領の富田庄(阿波国名東郡入田村(現 徳島市入田町)一帯)に勧請された春日祠に起源を持つという。

文化12年(1815年)の『阿波志』によれば、蜂須賀家政の阿波入部に際して大滝山東麓の現在地に遷座されたと伝える。

ただし、一説に天正14年(1586年)の家政による徳島城築城とともに、城下の鎮守として名東郡田宮村から迎えられ、同村から共に遷された勝福寺(通称春日寺)を別当寺としたともいう。

慶長年間(1596年-1615年)に蜂須賀氏が徳島藩主となって以後、「春日大明神」と称して歴代藩主からの崇敬を受け、祭祀料として毎年供米10石が春日寺充てに寄進された。

明治になると当社神域内にあった春日寺は廃され、明治6年(1873年)に現社名に改め、県社に列せられた。

昭和20年(1945年)7月3日夜の戦災により、社殿が焼失。戦後、昭和26年(1951年)10月15日には本殿が、昭和34年(1959年)10月17日には拝殿が再建された。例祭は10月16日。4月17日が春季例祭。

境内社に、もとは徳島城内に鎮座し、国瑞彦神社に遷座していた竜王宮がある。

これは、『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 名方郡「天石門別豊玉比売神社」に比定される式内社(小社)の豊玉比賣神社(天石門別豊玉比賣)である。

なお、式内社「天石門別豊玉比売神社」の論社は他に、市内不動西町の雨降神社がある。

その他の境内社としては、若宮神社(天忍雲根命)、秋葉神社(天照大御神大巳貴命埴安姫神保食神少彦名命)がある。境内には眉山湧水群の一つ春日水がある。

周辺には三島神社、諏訪神社がある。

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春日神社(徳島市) - 徳島城や城下の鎮守、歴代徳島藩主から崇敬され続けた春日大明神
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春日神社(徳島市)の御朱印