源頼朝の霊夢による創祀、駒込神明宮と呼ばれた駒込村総鎮守、千貫神輿
[住所]東京都文京区本駒込3-40-1
[電話]03-3821-3470
駒込天祖神社(こまごめてんそじんじゃ)は、東京都文京区本駒込にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
近代社格では村社。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。地元の人たちからはかつては「神明さま」と呼ばれた。
文治5年(1189年)、源頼朝による奥州藤原泰衡征伐の時、夢で松の枝に幣がかかっているという神託があり、家臣藤九郎盛長に探させたところ、松の枝に大麻が見つかった。
それで頼朝は神明を祀ったという。
『江戸砂子』によれば、その松は直径4尺(1.2メートル)余の御神木であったが、享保年間(1716年-1736年)に枯れた。
その後宮守もなく、御神木のもとに小祠が残るのみとなっていたが、慶安年間(1648年-1652年)に堀丹後守年直(越後村松藩主堀直吉?)が再興する。
江戸時代には駒込神明宮と称され、駒込村総鎮守とされた。付近の旧町名は駒込神明町といった。『江戸名所図会』にも当社のことが描かれている。
天保8年(1837年)の『東都歳時記』に当社祭礼の様子が記されており、鹿島踊りが定例で若者が女装して女の腰巻きを帯の下にまとって神事を行っていたが、宝暦9年(1759年)以降その神事は絶えた。
若者が女装した鹿島踊りとなると、現在は奥多摩町に伝わる国の重要無形民俗文化財「小河内の鹿島踊」がある。
明治5年(1873年)11月、村社に列した。昭和20年(1945年)、空襲により残らず消失したが氏子各町の熱意により昭和29年(1954年)に伊勢の神宮(伊勢神宮)の流れをくむ神明造りの社殿を新築し現在に至っている。
例祭は9月16日。前後の土・日曜日に町神輿渡御がある。氏子13町会の連合神輿が本郷通りに並び、一斉に宮入を行う。
4年に一度、神幸祭がある。大正11年(1922年)に製作された、台座三尺八寸の千貫神輿とも言われる本社神輿の渡御が行われる。
境内末社に、鎮火稲荷神社(宇迦御魂命)、三社合祭社として、榊神社(淤母陀流神・阿夜訶志古泥神)、須賀神社(須佐之男命)、戸隠熱田神社(天手力男命・倭健命)がある。
境外末社に御林稲荷神社(おはやしいなりじんじゃ)がある。近隣には駒込富士神社があり、かつて当社が兼務していたこともあった。
【ご利益】
開運招福、家内安全

【関連記事】
・『江戸名所図会』に掲載されている神社 - 文字通り「特筆」に値する江戸期からの名社
・東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
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駒込天祖神社(こまごめてんそじんじゃ)は、東京都文京区本駒込にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
近代社格では村社。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。地元の人たちからはかつては「神明さま」と呼ばれた。
文治5年(1189年)、源頼朝による奥州藤原泰衡征伐の時、夢で松の枝に幣がかかっているという神託があり、家臣藤九郎盛長に探させたところ、松の枝に大麻が見つかった。
それで頼朝は神明を祀ったという。
『江戸砂子』によれば、その松は直径4尺(1.2メートル)余の御神木であったが、享保年間(1716年-1736年)に枯れた。
その後宮守もなく、御神木のもとに小祠が残るのみとなっていたが、慶安年間(1648年-1652年)に堀丹後守年直(越後村松藩主堀直吉?)が再興する。
江戸時代には駒込神明宮と称され、駒込村総鎮守とされた。付近の旧町名は駒込神明町といった。『江戸名所図会』にも当社のことが描かれている。
天保8年(1837年)の『東都歳時記』に当社祭礼の様子が記されており、鹿島踊りが定例で若者が女装して女の腰巻きを帯の下にまとって神事を行っていたが、宝暦9年(1759年)以降その神事は絶えた。
若者が女装した鹿島踊りとなると、現在は奥多摩町に伝わる国の重要無形民俗文化財「小河内の鹿島踊」がある。
明治5年(1873年)11月、村社に列した。昭和20年(1945年)、空襲により残らず消失したが氏子各町の熱意により昭和29年(1954年)に伊勢の神宮(伊勢神宮)の流れをくむ神明造りの社殿を新築し現在に至っている。
例祭は9月16日。前後の土・日曜日に町神輿渡御がある。氏子13町会の連合神輿が本郷通りに並び、一斉に宮入を行う。
4年に一度、神幸祭がある。大正11年(1922年)に製作された、台座三尺八寸の千貫神輿とも言われる本社神輿の渡御が行われる。
境内末社に、鎮火稲荷神社(宇迦御魂命)、三社合祭社として、榊神社(淤母陀流神・阿夜訶志古泥神)、須賀神社(須佐之男命)、戸隠熱田神社(天手力男命・倭健命)がある。
境外末社に御林稲荷神社(おはやしいなりじんじゃ)がある。近隣には駒込富士神社があり、かつて当社が兼務していたこともあった。
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