3年に一度の「ほんまつり」で本社神輿「拾参番」が巡行
[住所]東京都墨田区東向島3-5-2
[電話]03-3611-2750

白髭神社(しらひげじんじゃ)は、東京都墨田区東向島にある神社。旧寺島村の鎮守で、隅田川七福神の寿老神。参拝すれば、御朱印を頂ける。同区内には立花や東墨田にも同名神社がある。

主祭神は猿田彦大神。相殿に天照大御神高皇産霊神神皇産霊神大宮能売神豊由気大神健御名方神を祀る。

社伝によれば、天暦5年(951年)に慈恵大師(良源)が関東に下った時に、近江国比良山麓に鎮座する白髭大明神の御分霊をここに祀った。

白髭社とも呼ばれ、天正19年(1592年)には、時の領主より神領2石を寄進された。御祭神にちなみ、江戸期にはお客をわが店に案内して下さる神としての信仰が生まれた。『江戸名所図会』にも描かれている。

社前の狛犬は山谷の料亭八百善として有名な八百屋善四郎、吉原の松葉屋半左衛門が、文化12年(1815年)に奉納したもので、商売人からの信仰の厚さがうかがえる。

また、文化3年(1806年)銘狛犬一対が区登録文化財になっている。鷲津毅堂之碑や、石燈籠もある。

元治元年(1864年)に拝殿を新築、明治21年(1888年)には本殿・幣殿・拝殿を改修する。明治31年(1898年)、鳥居改築に小松宮殿下より扁額が奉献された。明治40年(1907年)には氏子内の諏訪神社を合祀。

例祭は、6月第1土・日曜日。3年に一度の「ほんまつり」には、本社神輿「拾参番」が町内を巡幸する。地域の夏の始まり、夏祭りの先駆けとして盛大に行われる。

この番号は、旧寺島村内の白鬚神社・高木神社・長浦神社の三社が合同で神輿渡御をした時代の並ぶ順位を示した印で、三社合計十三基の神輿で、当社大神輿が最後だったために「十三番」となった。

岩瀬鴎所の墓碑がある。鴎所は江戸末期の外交家。幕府の鎖国政策を非難し、講武所と蕃所調所を設け海軍伝習の整備にも参画。新任の大老井伊直弼と対立して蟄居を命ぜられた。向島に隠居し、文久元年(1861)7月16日、44歳で死没。

【ご利益】
商売繁盛、交通安全、出世開運など(公式HP
白髭神社(墨田区東向島) - 3年に一度の「ほんまつり」で本社神輿「拾参番」が巡行
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白髭神社(墨田区東向島)の御朱印