千住最古級の神社の一つ、土蔵造りの本殿と白狐の彫刻
[住所]東京都足立区千住橋戸町25-1
[電話]03-3881-4575

橋戸稲荷神社(はしどいなりじんじゃ)は、東京都足立区千住橋戸町にある神社。御祭神は倉稲魂命。同区内の南花畑に同名神社がある。御朱印の有無は不明。

昔この地の半農半漁の開拓民が、稲荷の神を勧請し、平安時代前期の延長4年(926年)、あるいは室町時代の延徳2年(1490年)の創建とも伝わる。千住でも最古級の神社の一つとされる。

初めは千住の渡し場のほとりの小高い丘、千住河原の景勝地に小さな社が造られ、土地の開拓民や、荒川の上流から江戸に荷物を運ぶ船頭達の信仰を集めた。

文禄3年(1594年)、千住大橋がかけられると、人馬の往来が数多くなり、宿場を通る人々にも崇敬された。『江戸名所図会』にも記載されている。

本殿は延徳2年(1490年)、拝殿は文久2年(1862年)に建立された。本殿は、区内では唯一の土蔵造りで、現在は「土蔵づくり本殿」として区有形文化財となっている。

拝殿の扉を開くと左右に伊豆長八作の雌雄2匹の白狐と稲穂の漆喰の彫刻が見られる。当時鏝絵の名工として名高かった長八の数少ない貴重な遺作で、やはり区の文化財に指定されている。

境内に二つの小祠がある。

【ご利益】
水難除け、商売繁盛、交通安全、家内安全など
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