推古朝の創建、藤原不比等が合祀した古社、日本唯一の饅頭の神社・林神社
[住所]奈良県奈良市漢国町6
[電話]0742-22-0612
漢國神社(かんごうじんじゃ、漢国神社)は、奈良県奈良市漢国町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「狭岡神社(大和国・添上郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
園神(そのかみ)として大物主命、韓神(からかみ)として大己貴命・少彦名命を祀る。
第33代推古天皇元年(593年)2月3日、勅命により大神君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が園神を祀ったのに始まると伝える。養老元年(717年)11月28日、藤原不比等が韓神二座を相殿として合祀したという。
かつては春日率川坂岡神社あるいは園韓神社と称していたが、韓神の韓が漢に、園神の園が國となり、現社号になったと伝える。
貞観元年(859年)1月27日、平安京内の宮内省に当社の御祭神を勧請したという。『延喜式神名帳』に記載のある園神社・韓神社(名神大社)のことだという。ただし、園神社・韓神社の社伝とは矛盾しているとされる。
治承4年(1180年)兵火にかかり炎上。文治4年(1188年)に興福寺一乗院覚昭大僧正の奏聞により、率川・坂岡両所の造営があった。
本殿は三間社流造・桧皮葺で、屋根に箱棟を載せる。桃山時代の建築で、営繕の明細が記された慶長15年(1610年)の文書が伝わる。現在は県指定有形文化財。
慶長年間(1596年-1615年)になって、徳川家康より法蓮村において知行田5反余りを寄付され、社殿の修理を加えた。
宝物として、慶長19年(1614年)の大坂の陣の際、徳川家康が社参し奉納した鎧1領がある。これを納める土蔵を鎧蔵と呼んでいるが、現在は県指定有形文化財に指定され、奈良国立博物館に保管されている。
境内社に林神社(りんじんじゃ)がある。日本唯一の饅頭の神社。貞和5年(1349年)に中国から来日し、当社に起居して日本初となる饅頭を作ったという、饅頭の祖・林浄因が祀られている。
昭和53年(1978年)に菓祖神の田道間守を合祀し、饅頭・菓子の祖神として関係業界の信仰を集める。
林浄因の命日である4月19日には、菓業界の繁栄を祈願する例祭・饅頭まつりが行われ、全国各地の菓子業者が神前に自家製の銘菓を献上するほか、一般参拝者向けにも無料で饅頭と抹茶がふるまわれる。
また、林家から出た碩学、林宗二の著作『饅頭屋本節用集』にちなみ、民間印刷業の原点として6月15日、印刷・出版業界の参列のもと節用集祭りが執り行われる。その他、巨石を伏せた饅頭塚もある。
その他、葵神社(東照大権現)、源九郎稲荷と呼ばれる宇賀御魂神社(宇賀御魂神)、八王子神社(八王子神、伝に宗像正前大神とも、神屋楯姫命とも)、水神社がある。
養老5年(721年)に百済より貢献された白雉が、養老7年(723年)に当社に奉納され、神亀元年(724年)9月18日にこれを埋めたとされる塚が現存する。
なお、式内社「狭岡神社」の論社は他に、奈良市法蓮町の狹岡神社がある。
【ご利益】
国土経営・五穀豊穣・開運招福・縁結び・安産子育て・家内安全など(公式HP)

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[電話]0742-22-0612
漢國神社(かんごうじんじゃ、漢国神社)は、奈良県奈良市漢国町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「狭岡神社(大和国・添上郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
園神(そのかみ)として大物主命、韓神(からかみ)として大己貴命・少彦名命を祀る。
第33代推古天皇元年(593年)2月3日、勅命により大神君白堤(おおみわのきみしらつつみ)が園神を祀ったのに始まると伝える。養老元年(717年)11月28日、藤原不比等が韓神二座を相殿として合祀したという。
かつては春日率川坂岡神社あるいは園韓神社と称していたが、韓神の韓が漢に、園神の園が國となり、現社号になったと伝える。
貞観元年(859年)1月27日、平安京内の宮内省に当社の御祭神を勧請したという。『延喜式神名帳』に記載のある園神社・韓神社(名神大社)のことだという。ただし、園神社・韓神社の社伝とは矛盾しているとされる。
治承4年(1180年)兵火にかかり炎上。文治4年(1188年)に興福寺一乗院覚昭大僧正の奏聞により、率川・坂岡両所の造営があった。
本殿は三間社流造・桧皮葺で、屋根に箱棟を載せる。桃山時代の建築で、営繕の明細が記された慶長15年(1610年)の文書が伝わる。現在は県指定有形文化財。
慶長年間(1596年-1615年)になって、徳川家康より法蓮村において知行田5反余りを寄付され、社殿の修理を加えた。
宝物として、慶長19年(1614年)の大坂の陣の際、徳川家康が社参し奉納した鎧1領がある。これを納める土蔵を鎧蔵と呼んでいるが、現在は県指定有形文化財に指定され、奈良国立博物館に保管されている。
境内社に林神社(りんじんじゃ)がある。日本唯一の饅頭の神社。貞和5年(1349年)に中国から来日し、当社に起居して日本初となる饅頭を作ったという、饅頭の祖・林浄因が祀られている。
昭和53年(1978年)に菓祖神の田道間守を合祀し、饅頭・菓子の祖神として関係業界の信仰を集める。
林浄因の命日である4月19日には、菓業界の繁栄を祈願する例祭・饅頭まつりが行われ、全国各地の菓子業者が神前に自家製の銘菓を献上するほか、一般参拝者向けにも無料で饅頭と抹茶がふるまわれる。
また、林家から出た碩学、林宗二の著作『饅頭屋本節用集』にちなみ、民間印刷業の原点として6月15日、印刷・出版業界の参列のもと節用集祭りが執り行われる。その他、巨石を伏せた饅頭塚もある。
その他、葵神社(東照大権現)、源九郎稲荷と呼ばれる宇賀御魂神社(宇賀御魂神)、八王子神社(八王子神、伝に宗像正前大神とも、神屋楯姫命とも)、水神社がある。
養老5年(721年)に百済より貢献された白雉が、養老7年(723年)に当社に奉納され、神亀元年(724年)9月18日にこれを埋めたとされる塚が現存する。
なお、式内社「狭岡神社」の論社は他に、奈良市法蓮町の狹岡神社がある。
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