奈良畝傍山に鎮座する、埴土神事・でんそそ祭りなど古式が伝わる式内社
[住所]奈良県橿原市大谷町248
[電話]0744-22-4960

畝火山口神社(うねびやまぐちじんじゃ、おむねやまじんじゃ)は、奈良県橿原市大谷町、畝傍山西麓にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「畝火山口坐神社(大和国・高市郡)」に比定される式内社(大社、月次新嘗)。大和国六所山口神社の一つ。近代社格では県社

御祭神は、気長足姫命(神功皇后)・豊受比売命表筒男命。創祀の由緒は不詳。

文献の初見は、『新抄格勅符抄』に大同元年(806年)の神封一戸を寄せるという記述。

『日本三代実録』によれば、貞観元年(859年)正月27日条には正五位下の神階を授けられ、同年9月8日には祈雨のための奉幣使が遣わされている。

神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「畝火山口社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。

もともと畝傍山西麓にあり、文安3年(1446年)の『五郡神社記』には「畝傍山口神社、在久米郷畝火山西山尾」とあるが、天正年間(1573年-1593年)の地図には畝傍山頂に記されている。

文安から天正までの間に山麓から山頂に遷座したことになる。江戸時代には「畝火明神」「畝火山神功社」とも呼ばれていた。

この辺の位置関係から、当社は式内社「東大谷日女命神社」であり、式内社「畝火山口坐神社」は橿原神宮の裏の東大谷日女命神社、あるいは桜井市の東大谷日女命神社ではないか、との指摘もある。

昭和15年(1940年)、畝傍山東麓の橿原神宮で大拡張工事が行われた際、橿原神宮や神武天皇陵を見下ろすのは良くないとして、現在地に遷座した。

特殊神事として「埴土神事」がある。大阪の住吉大社で祈年祭(2月)と新嘗祭(11月)に用いる土器を作るための土を畝傍山頂で取る神事。

この神事のために、住吉大社の神官が衣装を整えた社が河俣神社とされる。

例祭は4月16日で、春季大祭。だいだい祭りが行われる。夏季大祭が7月28日で、でんそそ祭り。2月28日の祈年祭では御田植祭(おんだまつり)が斎行される。

【ご利益】
安産、交通安全
畝火山口神社 - 奈良畝傍山に鎮座する、埴土神事・でんそそ祭りなど古式が伝わる式内社
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畝火山口神社の御朱印