『日本書紀』記載社か、住吉三神鎮祭の根源とされる古社、5月にだんじり
[住所]兵庫県神戸市東灘区住吉宮町7-1-2
[電話]078-851-3746

本住吉神社(もとすみよしじんじゃ)は、兵庫県神戸市東灘区にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

東灘区渦森台北端の西山谷(住吉川の支流)西岸に奥宮がある。底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神)および神功皇后を主祭神とし、天児屋根命大山津見命を配祀する。

社伝では、『日本書紀』において、神功皇后の三韓征伐からの帰途に船が進まなくなり、神託により住吉三神を祀ったと記される「大津渟中倉之長峡(おおつのぬなくらのながお)」の地が当地であるとする。

そのため、当社が住吉三神鎮祭の根源であると伝え、古くから「本住吉」と呼ばれるとしている。

「大津渟中倉之長峡」の地は現在の住吉大社であるとする説が有力であるが、当社では住吉大社も当社からの勧請であるとしている。

『日本書紀』の記述は、廣田神社生田神社長田神社の鎮祭について述べたものであり、当時の大阪湾西部北岸に当社を含めた四社が祀られたもの、とする。

『延喜式神名帳』には記載されていない。しかし遅くとも貞永2年(1233年)には「本住吉」と称してきた。江戸期になり、本居宣長も当社の主張を支持している。

明治初年の『神社調査明細書』には「住吉神社」と記載された。神社側からの申請により、明治38年(1908年)に現社号に復称。

社殿は平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、その後復興した。

例祭は5月13日。5月4日・5日には境内の車庫に保管されている7台の地車(だんじり。山田・呉田・住之江・空・西・吉田・茶屋)の巡行が行われる。

【ご利益】
水難除け、開運招福、交通安全など
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本住吉神社の御朱印