景行天皇が日本武尊を奉斎し、草薙の剣を一旦は奉納した、火難伝承地の一つ
[住所]静岡県静岡市清水区草薙349
[電話]054-345-8426
草薙神社(くさなぎじんじゃ)は、静岡県静岡市清水区にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「草薙神社(駿河国・有度郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
御祭神は日本武尊。『古事記』にも描かれた、火難伝説に関連する神社と伝えられ、一説に火難伝承地は当地に比定される(『古事記』該当部分)。当社北東方にはやはり式内社の久佐奈岐神社がある。
社伝では、第12代景行天皇53年に天皇が日本武尊ゆかりの地を巡幸した際、9月20日に天皇が当地に着き、日本武尊の霊を奉斎したのが創建という。
また、天皇は当社に御神体として草薙剣を奉納したが、この草薙剣が朱鳥元年(686年)に天武天皇の勅命により熱田神宮に移されたとも伝えている。
また、当社は古くは清水区草薙1丁目の「天皇原(てんのうばら)」と称される地に鎮座したという。草薙駅近くに立つ当社の一の鳥居あたりで、現在も「古宮」として伝わっている。
ヤマトタケル伝承との関連から、武家から信仰され、天慶年間(877年-885年)には平将門の乱の平定に奉賽がなされたという。
中世には、永享4年(1432年)に将軍足利義教の駿河下向に従った尭孝が当社について記述している。天正8年(1580年)には、願主森民部太夫により釣燈籠と鰐口(ともに市指定文化財)が奉納された。
天正10年(1582年)には竹木の伐採が禁止され、天正18年(1590年)には社領として草薙郷18石が社人の民部大輔に安堵された。社殿造営が行われ、この頃現在地への遷座が行われたとも言われる。
江戸時代の社領(朱印地)は50石だった。明治維新後、明治3年(1873年)に郷社に列し、明治12年(1879年)7月24日に県社に昇格した。
境内に立つクスノキは幹心が枯れ、外皮のみを残すが、樹高6メートル・周囲25メートルで樹齢は1000年以上と言われる古木で、市指定天然記念物に指定されている。
例祭は9月20日で、この日は景行天皇による神社創建日であると伝える。当日には「龍勢(流星)煙火」と称される、狼煙から発展した花火が打ち上げられる。
この煙火は安政年間(1854年-1860年)から続くといい、県指定無形民俗文化財となっている。
境内社として本殿南側に9社、北側に9社が鎮座する。
【ご利益】
火防、厄災除け、交通安全、諸願成就
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[電話]054-345-8426
草薙神社(くさなぎじんじゃ)は、静岡県静岡市清水区にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「草薙神社(駿河国・有度郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
御祭神は日本武尊。『古事記』にも描かれた、火難伝説に関連する神社と伝えられ、一説に火難伝承地は当地に比定される(『古事記』該当部分)。当社北東方にはやはり式内社の久佐奈岐神社がある。
社伝では、第12代景行天皇53年に天皇が日本武尊ゆかりの地を巡幸した際、9月20日に天皇が当地に着き、日本武尊の霊を奉斎したのが創建という。
また、天皇は当社に御神体として草薙剣を奉納したが、この草薙剣が朱鳥元年(686年)に天武天皇の勅命により熱田神宮に移されたとも伝えている。
また、当社は古くは清水区草薙1丁目の「天皇原(てんのうばら)」と称される地に鎮座したという。草薙駅近くに立つ当社の一の鳥居あたりで、現在も「古宮」として伝わっている。
ヤマトタケル伝承との関連から、武家から信仰され、天慶年間(877年-885年)には平将門の乱の平定に奉賽がなされたという。
中世には、永享4年(1432年)に将軍足利義教の駿河下向に従った尭孝が当社について記述している。天正8年(1580年)には、願主森民部太夫により釣燈籠と鰐口(ともに市指定文化財)が奉納された。
天正10年(1582年)には竹木の伐採が禁止され、天正18年(1590年)には社領として草薙郷18石が社人の民部大輔に安堵された。社殿造営が行われ、この頃現在地への遷座が行われたとも言われる。
江戸時代の社領(朱印地)は50石だった。明治維新後、明治3年(1873年)に郷社に列し、明治12年(1879年)7月24日に県社に昇格した。
境内に立つクスノキは幹心が枯れ、外皮のみを残すが、樹高6メートル・周囲25メートルで樹齢は1000年以上と言われる古木で、市指定天然記念物に指定されている。
例祭は9月20日で、この日は景行天皇による神社創建日であると伝える。当日には「龍勢(流星)煙火」と称される、狼煙から発展した花火が打ち上げられる。
この煙火は安政年間(1854年-1860年)から続くといい、県指定無形民俗文化財となっている。
境内社として本殿南側に9社、北側に9社が鎮座する。
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