香取神宮の摂社、1月に御花祭り、2003年には60年に一度の神幸祭
[住所]千葉県香取市大戸555
[電話]0478-52-4503

大戸神社(おおとじんじゃ)は、千葉県香取市大戸にある神社。近代社格では県社香取神宮の摂社である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は天手力男命(あまのたぢからおのみこと)。一説として、香取神宮祭神である経津主神の父母神、磐筒男神・磐筒女神とする伝えもある。

社伝によれば、第12代景行天皇40年の日本武尊東征の際、蝦夷征伐祈願のために当地に勧請したのが創建という。

その後数度の遷宮を経て、白雉元年(650年)に現在地に社殿が造営されたと伝わる。一方『香取志』では、天武天皇の代(在位:673年-686年)での創建と伝える。

古来より香取神宮と関係が深い。当社の神主職・社領は香取神宮の大禰宜大中臣氏により相伝されていた。天正年間(1573年-1592年)の古文書によると、当社には単独に神主・大禰宜などの神官組織があった。

正応2年(1289年)、明徳4年(1396年)、寛文4年(1665年)には社殿の造営があった。後小松天皇の時(在位:1382年-1412年)には、社領1万貫が定められたという。

江戸時代には、香取神宮に江戸幕府から与えられた朱印社領1000石の内から100石が与えられていた。宝永4年(1707年)、第5代将軍徳川綱吉によって改築されたのが現社殿である。明治6年(1873年)、県社に列した。

例祭は4月7日で、春の大祭。1月第2土・日曜日にはおかけ餅とも呼ばれる御花祭り(御花まつり)がある。米洗い、粉つき、お花つき、お花と射手の祭儀が年番によって行われる。

香取神宮も有名な御田植祭が当社では4月第3日曜日に行われる。香取神宮では4月第1土・日曜日。平成15年(2003年)10月26日には60年に一度の神幸祭が行われた。

嘉暦3年(1328年)3月在銘の古面で、県指定有形文化財「羅龍王面」をはじめ、「納曽利面」など4面がある。和鏡を代表する名和鏡3面、千葉県の伝世品で最古と考えられる「籠目太刀(かごめのたち)」1口、古文書などを所蔵。

境内末社に、道祖神三社・浅間神社2社・水神大神・高房神社・白幡神社・稲荷大神2社・大天神社・側高神社・神明神社・豊受皇大神宮・日大神社・疱瘡神社・足尾神社・日吉神社がある。

樹齢約600年の杉の木の御神木がある他、本殿の裏側には夫婦杉(めおとすぎ)がある。

【ご利益】
技芸・スポーツ上達、厄災除け、身体壮健(公式HP
大戸神社(香取市) - 香取神宮の摂社、1月に御花祭り、2003年には60年に一度の神幸祭
【関連記事】
千葉県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
千葉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、千葉県に鎮座している神社の一覧
大戸神社(香取市)の御朱印