平安末期に創建、2年ごとの大祭で八人太鼓及び獅子舞の演舞
[住所]大分県佐伯市大字西野浦
[電話]0972-42-1111 - 蒲江振興局

早吸日女神社(はやすいひめじんじゃ、はやすひめじんじゃ)は、大分県佐伯市西野浦にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

主神として住吉三神上筒男神中筒男神底筒男神)、相殿神として迦遇突知命事代主命を祀る。社号は日女、つまり姫=女神を連想させるが、女神を奉斎していないのが特徴。

平安時代末期の近衛天皇の御世、久安元年(1145年)、神像が海中より出現するという奇瑞があり、これを奉斎したのが起源。

のち旧社地古浜より現社地に遷座、社地を拡張した。以来崇敬を集めて今日に至る。昭和11年(1936年)に郷社に列した。

大祭である御神幸祭は、2年ごとの7月下旬に行われる。御神幸祭で演舞される八人太鼓及び獅子舞は県の無形民俗文化財に指定されている。

八人太鼓は、正徳2年(1712年)3月に社殿を再建した折に演舞されたのが始まりとされる。

御神幸祭では、3基の神輿が本殿から約1.2キロ離れた御旅所へ向かって地区を御幸するが、そのそれぞれに八人太鼓組が付き、神輿に従って演舞を行う。

演舞は全て笛吹がリードし、獅子は一頭二人立ちで、鈴と軍配を持つ花踊六名が付く。神殿から神輿をくわえ出す所作のときは単独となる。

神輿同士が出会うと、神輿をぶつけ合うけんか神輿が行われる。近年では神輿の担ぎ手不足のために、2005年を最後に御神幸祭が開かれていなかったが、2009年に4年ぶりに開催されている。

なお、大分市に式内社かつ旧県社である同名の神社(社号通り女神を祀り、女神の伝承が残る)がある。

【ご利益】
水難除け、火防・学業成就、身体壮健、健康長寿
早吸日女神社(佐伯市) - 平安末期に創建、2年ごとの大祭で八人太鼓及び獅子舞の演舞
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