明治期の社殿は「土佐日光」と称えられ、御神幸「おなばれ」が有名
[住所]高知県香美市香北町韮生野243-イ
[電話]0887-59-2878
大川上美良布神社(おおかわかみびらふじんじゃ)は、高知県香美市香北町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 土佐国 香美郡「大川上美良布神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
主祭神は大田々祢古命。大物主命、活玉依比賣命、陶津耳命、櫛御方命、飯肩巣見命、美良比賣命、健甕槌命を合祀している。
大田々祢古命は『古事記』にも登場する“神主の祖”ともいうべき人物。どちらかといえば大和国、今の奈良県になじみ深いが、なぜ土佐のこの地に祀られているのかは不詳。
合祀神もいずれも主祭神にゆかりのある神々であることも特徴的で、当社や当社地周辺が、強い大田々祢古命とのつながりがあることを示唆するものとして興味深い。
国道195号沿いの道の駅美良布前の信号から北へ約100メートルの場所にある。社号の中の大川上は敬称であるともいわれる。
当社名になっている美良布(びらふ)の美良は「みら」とも読まれニラの古語。当地名は韮生野(にろうの)で、韮生は「にらふ」とも読め美良布と同義。
当社の創建は第21代雄略天皇の時代。少なくとも平安時代前期の承和8年(841年)以前から存在していたことが確認されている。
古くは「川上大明神」「大河上宮」とも呼ばれ、韮生郷50ヶ村の総鎮守。幕末の嘉永5年(1853年)12月2日、勅宣により神階が最高位の正一位となった。
幕末の慶応元年(1865年)に着工され明治2年(1869年)に落成した社殿には名工による精緻な彫刻が施され、建造当時は「土佐日光」と呼ばれた。現在は県有形文化財。
他の県有形文化財に、袈裟襷文銅鐸 2口がある。高さ75.7センチと67センチ。香北町西部の旧五百蔵(いおろい)村で出土し、当社に奉納されたと伝わる社宝。
「韮生の降鐘(にろうのふりがね)」と呼ばれ物部川で雨乞い神事に使用されたと言われる。
境内には樹齢1000年とも言われる杉の巨木があり、御神木となっている。樹高は約40メートル。
毎年11月2日から3日の2日間、秋例大祭が間催される。県無形民俗文化財に指定されている「おなばれ」と呼ばれる御神幸が行われる。
特に往時は「一に一宮の志那祢さま、二に韮生の川上さま」と称され、土佐国一宮である土佐神社(しなね様)と併称されるほどの賑わいを見せたという。
「おなばれ」では棒打ち、碁盤振り、神輿行列、鼻高、稚児行列、約5メートルの棒の先に鳥毛などを付けた鳥毛・羽熊などが行われる。
また、境内には建物内に回り舞台を持った通夜殿があり、江戸時代中期の延享4年(1747年)より毎年、狂言が上演されている。通夜殿廻り舞台として、市有形文化財。
【ご利益】
厄災除け、身体壮健、子孫繁栄、夫婦和合

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大川上美良布神社(おおかわかみびらふじんじゃ)は、高知県香美市香北町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 土佐国 香美郡「大川上美良布神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
主祭神は大田々祢古命。大物主命、活玉依比賣命、陶津耳命、櫛御方命、飯肩巣見命、美良比賣命、健甕槌命を合祀している。
大田々祢古命は『古事記』にも登場する“神主の祖”ともいうべき人物。どちらかといえば大和国、今の奈良県になじみ深いが、なぜ土佐のこの地に祀られているのかは不詳。
合祀神もいずれも主祭神にゆかりのある神々であることも特徴的で、当社や当社地周辺が、強い大田々祢古命とのつながりがあることを示唆するものとして興味深い。
国道195号沿いの道の駅美良布前の信号から北へ約100メートルの場所にある。社号の中の大川上は敬称であるともいわれる。
当社名になっている美良布(びらふ)の美良は「みら」とも読まれニラの古語。当地名は韮生野(にろうの)で、韮生は「にらふ」とも読め美良布と同義。
当社の創建は第21代雄略天皇の時代。少なくとも平安時代前期の承和8年(841年)以前から存在していたことが確認されている。
古くは「川上大明神」「大河上宮」とも呼ばれ、韮生郷50ヶ村の総鎮守。幕末の嘉永5年(1853年)12月2日、勅宣により神階が最高位の正一位となった。
幕末の慶応元年(1865年)に着工され明治2年(1869年)に落成した社殿には名工による精緻な彫刻が施され、建造当時は「土佐日光」と呼ばれた。現在は県有形文化財。
他の県有形文化財に、袈裟襷文銅鐸 2口がある。高さ75.7センチと67センチ。香北町西部の旧五百蔵(いおろい)村で出土し、当社に奉納されたと伝わる社宝。
「韮生の降鐘(にろうのふりがね)」と呼ばれ物部川で雨乞い神事に使用されたと言われる。
境内には樹齢1000年とも言われる杉の巨木があり、御神木となっている。樹高は約40メートル。
毎年11月2日から3日の2日間、秋例大祭が間催される。県無形民俗文化財に指定されている「おなばれ」と呼ばれる御神幸が行われる。
特に往時は「一に一宮の志那祢さま、二に韮生の川上さま」と称され、土佐国一宮である土佐神社(しなね様)と併称されるほどの賑わいを見せたという。
「おなばれ」では棒打ち、碁盤振り、神輿行列、鼻高、稚児行列、約5メートルの棒の先に鳥毛などを付けた鳥毛・羽熊などが行われる。
また、境内には建物内に回り舞台を持った通夜殿があり、江戸時代中期の延享4年(1747年)より毎年、狂言が上演されている。通夜殿廻り舞台として、市有形文化財。
【ご利益】
厄災除け、身体壮健、子孫繁栄、夫婦和合

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