徳川家康が休息した地に創建、江戸初期の社殿群が重文、春まつりが賑わう
[住所]宮城県仙台市青葉区東照宮1-6-1
[電話]022-234-3247

仙台東照宮(せんだいとうしょうぐう)は、宮城県仙台市青葉区にある神社。近代社格では県社。東照大権現(徳川家康)を祀る東照宮で、全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

仙台市都心部から見て北に横たわる七北田丘陵から仙台平野に突き出した樹枝状丘陵の一つ、標高50メートル程度の玉田崎に鎮座する。

台原段丘面に社殿が造営され、段丘崖を参道としている。参道前の鳥居周辺は、台原段丘面から約10メートル低い仙台上町および中町の両段丘面で、ここには別当寺だった仙岳院などがある。

門前から南に宮町通り・東六番丁・清水小路が直線的に通じ、広瀬川を超えて愛宕山(仙臺総鎮守の愛宕神社)と相対する位置関係になる。

仙台藩第2代藩主伊達忠宗の願い出により、慶安2年(1649年)8月から工事が始められ、承応3年(1654年)3月に完成した。以来、伊達家の守護神として祀られ、仙台藩の手厚い保護を受けた。

創建時以来の本殿・唐門・透塀・石鳥居・随身門が現存しており、現在は国の重要文化財に指定されている。

鎮座地にはもともと天神社があった。天正19年(1591年)、葛西大崎一揆の鎮圧の帰途、徳川家康が休息したとの伝承により、当宮の当地での創建が決定した。そのため、天神社は榴ヶ岡に移転、現在の榴岡天満宮である。

明治になって一時荒廃したが、氏子の力添えで再興した。明治12年(1879年)に郷社になり、大正5年(1916年)に県社に昇格した。

昭和10年(1935年)8月、火災に見舞われ、幣拝殿や神餞所が焼失。これらは昭和39年(1964年)に復元再建された。

例祭は4月17日、徳川家康の命日。4月第3土・日曜日には市の登録無形民俗文化財である神楽が奉納される。元は明暦元年(1655年)に始まった仙台祭としての神輿渡御が、現在は5年に一度実施されている。

4月第3土・日曜日は仙台に春を告げる「東照宮春まつり」として、例年露店なども出て、夜桜見物を兼ねた参拝者で賑わいをみせる。

境内社として、古峰神社などがある。月に一度、境内の参道を借りて骨董市が開かれている。

【ご利益】
家内安全、社内安全、商売繁昌、厄災除け、交通安全、学業・受験合格など(公式HP
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